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バイオハザード 主人公 人物 モンスター0 1 2 CODE VERONICA アウトブレイク 4 リベレーションズ 6 コメント カプコンが発売したホラーアクションゲーム。 BW2のポケウッドの作品「きょうふ! あくむのあかいきり」で撮影すると面白いかも? 主人公 ルカリオ 男主人公 サーナイト 女主人公 人物 ワルビアル:アルバート・ウェスカー サングラスのイメージ。 モンスター 0 ヤルキモノorエテボース エリミネーター ドラピオン スティンガー ペンドラー センチュリオン 1 ベトベトン ハンター(ゾンビ) ギガドレイン・ヘドロばくだん(胃酸吐き)・シャドーパンチなど ドンカラス クロウ(カラス) ついばむ おどろかすなど もりのようかん産必須。ポケルス感染も必須。 ヘルガー ケルベロス(ゾンビ犬) かみくだくなど マスキッパ モンスタープラント まきつくなど アーボック ヨーン(大蛇) アーボ アダー(蛇) アリアドスorデンチュラ ウェブスピナー(蜘蛛) くものす どくどくなど イトマル ベビースパイダー(小蜘蛛) ギラティナ ブラックタイガー(巨大蜘蛛) スピアー ワスプ(蜂) サメハダー ネプチューン(巨大サメ) 水がなくなると… モジャンボ プラント42 ゲンガー キメラ ミュウツーorガチゴラス タイラント 後者は和訳すると暴君なので 2 ベロリンガ リッカー ナックラー ラージ・ローチ(ゴキブリ) ウツボット イビー ドクケイル モス・ジャイアント(蛾) ケムッソ ベビーモス(幼虫) オーダイル アリゲーター(ワニ) デオキシスorアクジキング G CODE VERONICA アルビノイド ウパー アウトブレイク オノノクス アクスマン(アル) ラフレシア ヒュージプラント(ドロシー) 4 ジュカイン レオンSケネディ ラグラージ チェーンソー男 コジョンド エイダ・ウォン カイリキー クラウザー ヌオー デルラゴ(サンショウウオ) レジギガス エルヒガンテ リベレーションズ カラサリスorベトベター ウーズ シードラーorギラティナ オリジンフォルム ピンサー マルマインorゴクリン チャンク じばく必須 ガラガラor特性スナイパーを持つポケモン トライコーン ジヘッド スキャグデッド(メーデー) カクレオン ファルファレルロ 切り裂く系の技必須 キバニア ギオッゾ かみつく必須 ガブリアスorギルガルド スカルミリオーネ 前者は鮫ベースの二足歩行型B.O.Wを意識、後者は体の一部が武器と盾のようになっている外見を意識。せいなるつるぎ(薙ぎ払い)、キングシールド(盾)推奨。 メガミュウツーX アビス完全体(ノーマン) かげんぶんしん必須 ハリーセン アクレオッゾ たいあたりorとっしん必須 6 ガマガル シュリーカー ハイパーボイス必須 ガチゴラス シモンズ(恐竜) グラードン オグロマン コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る ソードシールド エースバーン:クリス インテレオン:レオン ギャロップ(ガラルのすがた):クレア ブリムオン:シェリー ムゲンダイナ:ウェスカー -- (ユリス) 2020-01-25 22 16 12 バイオハザード2 RE2のパーティ クレア→サンダース♀ 前記の通り活発そうで勝気なイメージから(兄のクリスはブースターで、アニメでイーブイ兄弟という回があった) 因みにps版バイオ2ではクレア専用スパークショットを使用できる、ミサイルばりか10万ボルトなどの技を覚えさせるといいかも レオン→バクフーン♂ 二足歩行のスタイリッシュな炎ポケモン ps版バイオ2ではレオン専用火炎放射器を使用できるので火炎放射は必須、スピードスター(銃の発砲)も入れるといいかも エイダ→レパルダス♀またはアブソル♀ 挑発、横取り、不意打ちなどの悪技を主体に、時折メロメロや誘惑を使って撹乱させよう 前者は美女の悪女スパイ、後者は主人公を助言しつつ任務を遂行する気まぐれな女スパイ(アブソルは人に危険を知らせるポケモン)っぽい感じです。レパルダスかアブソルかはお好みで シェリー→イーブイ♀ 無限に進化するウィルス、Gウィルスの宿主に選ばれた(イーブイは無数の進化の可能性を秘めたポケモン)ので 6では大人になっている、進化先はお好みで(個人的には色合い的にグレイシアが似合うと思う) -- (名無しさん) 2019-09-30 01 00 10 追加 ブイズ主人公パを作るなら アリス→ニンフィア♀ 女性的なイメージから。テレキネシス必須(実写映画第3作目の) ジェイク→エーフィ♂ ウェスカーと対になるので。過去作のみだが、かいりき、ばかぢから等の強い技をものまねさせるのが良い。 イーサン→グレイシア♂ クールな性格から。やつあたり(悪態の数々)必須 -- (ユリス) 2019-08-22 08 24 06 ブイズで主人公パを作るなら クリス→ブースター♂ サンダースと迷ったけどブイズの中で1番攻撃力が高く唯一馬鹿力を覚えるので(5のイメージ)、特性は根性で ジル→シャワーズ♀ 色合いや落ち着いている雰囲気が似ているので クレア→サンダース♀ 両者とも活発で勝気なイメージがあるので レベッカ→リーフィア♀ 光合成や草笛(ハーブ調合)のイメージ、イメージカラーが似ているのと癒し系の見た目 ウェスカー→ブラッキー♂ 両者とも色合いや目の色が似ている、耐久型でも不意をついた殴り型でも良い、持ち物は黒い眼鏡で 他に何か案がありましたらどうぞ -- (名無しさん) 2019-08-21 18 46 03 ラージ・ローチはフェローチェでも合いそうです。 -- (ユリス) 2018-03-20 22 38 31 主人公 ルカリオorエルレイド:男主人公 サーナイトorミミロップ:女主人公 -- (麻宮穹(あさみやそら)) 2018-03-19 20 07 48 草案 バカハザ~少年バカボン×バイオハザード 人物 ピカチュウ:バカボン ペルシアン(アローラのすがた):アホヤ ゴーゴート:アホナ フラエッテ(あかいはな):ウグイス モンスター ベトベトン(アローラのすがた):ゾンビ シャワーズ:ウナベロス -- (ユリス) 2017-04-21 23 07 41 クリス サンダース 初代の髪型と似てるし、後に力強い印象が付くから。 ジル シャワーズ イメージカラーと雰囲気も似ているから。 レオン ブースター 獅子のイメージがお互いに強いから。 -- (名無しさん) 2016-05-13 12 01 06 草案 人物 ジョセフ:メタグロス ブラッド:バシャーモ ケビン:ウィンディ スティーブ:シードラ ビリー:ドラピオン アシュリー:ドレディア ヘレナ:ニャオニクス ピアーズ:オクタン モイラ:マグマラシ ナタリア:カラカラ デビッド:キリキザン マーク:オニドリル シンディ:チラーミィ ジョージ:ポリゴンz アリッサ:エリキテル ジム:シビルドンorシャンデラ ヨーコ:ゾロア 映画 人物 アリス:ハッサム レイン:クチート マット:ニョロボン スペンサー:マニューラ チャド:ポリゴン チャールズ:ギギギアル アンジェラ:ゴチム Kマート:ハクリュー チェイス:モノズ クリスタル:フローゼル ルーサー:テラキオン 第一感染者:ゴチルゼル 漫画 人物 ビンディ:チラチーノ アリサ:ビークイン レイ:カモネギ タケル:ムウマージ マユ:マユルド ローラ:ミロカロス 紫麗:チャーレム アレク:バッフロン -- (ユリス) 2015-10-09 20 42 35 個人的に エクセラ→ペルシアン レベッカ→タブンネ エイダ→レパルダス -- (名無しさん) 2015-10-09 17 12 47
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バイオハザードごっことは? バイオハザードごっことはその名の通り?、バイオハザードごっこの世界観を 舞台とした世界でのなりきりです。 今まで大きく分けて初代、初期化、移転後の三部作で行われています。 他にもごっこのキャラが集まり癒しを求む場の「楽屋」など様々なものに 派生しています。他にも打ち切られた作品がありますが、そこは掲示板の 過去ログに保存してありますのでどうかご覧下さい では順番に説明していきます バイオハザードごっこ(初代) キャスフィにて最初に作られたバイオハザードごっこ 若干?カオス気味だがバイオハザードごっこの再全盛期 バイオハザードごっこ(初期化) キャスフィの初代バイオハザードごっこが終了した後、 よりリアリティを追求したため、ハイレベルな内容になっている。 バイオハザードごっこ(移転後) ホラー・アクションゲーム総合雑談掲示板に移転してからのごっこ 初期化と内容は変わっていないため、ルールにあまり代わりはない 楽屋 バイオごっこのキャラ達が体を癒す憩いの場として作られました。 ごっこのストーリーと関係なくキャラ達になりきり過ごす場です バイオハザードごっこ-History バイオハザードごっこのキャラ設定、ルールなどが載っています。 →を参照。バイオハザードごっこ-History 歴代のごっこを1からまとめました→歴代ごっこまとめ
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【TOP】【←prev】【GAME CUBE】【next→】 BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE タイトル BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE バイオハザード3 ラストエスケープ 機種 ゲームキューブ 型番 DOL-P-GLEJ ジャンル アドベンチャー 発売元 カプコン 発売日 2003-1-23 価格 4800円(税別) 【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE タイトル BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE バイオハザード3 ラストエスケープ 機種 プレイステーション 型番 SLPS-02300 ジャンル アドベンチャー 発売元 カプコン 発売日 1999-9-22 価格 6800円(税別) タイトル BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE カプコレ 機種 プレイステーション 型番 SLPM-87224 ジャンル アドベンチャー 発売元 カプコン 発売日 2003-1-23 価格 4800円(税別) タイトル BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE プロモーション版 機種 プレイステーション 型番 SLPM-80485 ジャンル ムービー 発売元 カプコン 発売日 価格 非売品 【TOP】【←prev】【Dreamcast】【next→】 BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE タイトル BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE バイオハザード3 ラストエスケープ 機種 ドリームキャスト 型番 T-1222M ジャンル アドベンチャー 発売元 カプコン 発売日 2000-11-16 価格 5800円(税別) バイオハザード 関連 Console Game SS BIO HAZARD PS BIO HAZARD BIO HAZARD DIRECTOR'S CUT BIOHAZARD 2 BIO HAZARD DIRECTOR'S CUT DUAL SHOCK Ver. BIOHAZARD 2 DUAL SHOCK Ver. BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE BIOHAZARD GUN SURVIVOR BIOHAZARD 5th Anniversary Special Package "Nightmare Returns" N64 BIOHAZARD 2 DC BIOHAZARD 2 Value Plus BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE BIOHAZARD -CODE Veronica- BIOHAZARD -CODE Veronica- 完全版 GC biohazard BIOHAZARD -CODE Veronica- 完全版 biohazard 0 BIOHAZARD 2 BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE BIOHAZARD COLLECTOR'S BOX biohazard DOUBLE FEATURE biohazard 4 Wii biohazard 4 Wii edition バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ biohazard 0 biohazard BIOHAZARD THE DARKSIDE CHRONICLES BIOHAZARD CHRONICLES VALUE PACK Handheld Game GB BIOHAZARD GAIDEN 駿河屋で購入 ゲームキューブ プレイステーション ドリームキャスト
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【TOP】【←prev】【GAME CUBE】【next→】 biohazard 0 タイトル biohazard 0 バイオハザード0 機種 ゲームキューブ 型番 DOL-R-GBZJ ジャンル アドベンチャー 発売元 カプコン 発売日 2002-11-21 価格 7800円(税別) 【TOP】【←prev】【Wii】【next→】 biohazard 0 タイトル biohazard 0 バイオハザード0 機種 Wii 型番 RVL-P-RBHJ ジャンル アドベンチャー 発売元 カプコン 発売日 2008-7-10 価格 4190円(税込) タイトル biohazard 0 Best Price ! 機種 Wii 型番 RVL-P-RBHJ-1 ジャンル アドベンチャー 発売元 カプコン 発売日 2009-12-3 価格 2990円(税込) タイトル biohazard 0 Best Price ! 機種 Wii 型番 RVL-P-RBHJ-2 ジャンル アドベンチャー 発売元 カプコン 発売日 2011-6-30 価格 2100円(税込) バイオハザード 関連 Console Game SS BIO HAZARD PS BIO HAZARD BIO HAZARD DIRECTOR'S CUT BIOHAZARD 2 BIO HAZARD DIRECTOR'S CUT DUAL SHOCK Ver. BIOHAZARD 2 DUAL SHOCK Ver. BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE BIOHAZARD GUN SURVIVOR BIOHAZARD 5th Anniversary Special Package "Nightmare Returns" N64 BIOHAZARD 2 DC BIOHAZARD 2 Value Plus BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE BIOHAZARD -CODE Veronica- BIOHAZARD -CODE Veronica- 完全版 GC biohazard BIOHAZARD -CODE Veronica- 完全版 biohazard 0 BIOHAZARD 2 BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE BIOHAZARD COLLECTOR'S BOX biohazard DOUBLE FEATURE biohazard 4 Wii biohazard 4 Wii edition バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ biohazard 0 biohazard BIOHAZARD THE DARKSIDE CHRONICLES BIOHAZARD CHRONICLES VALUE PACK Handheld Game GB BIOHAZARD GAIDEN 駿河屋で購入 ゲームキューブ Wii
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オープニング 1998年のラクーンシティの惨劇以降の話がレオンの独白によって語られる。 1~現在までの流れをざっと説明。 既出情報のみ。あとラクーン壊滅後、政府がアンブレラに対して業務停止命令を出し、株価暴落の末 アンブレラは事実上の崩壊に追い込まれたらしい。 んで六年後。 「アンブレラをぶっ潰す!」とか2のエンディングで息巻いてた新人警官レオン君は、 警官辞めて特殊訓練受けた後、大統領のシークレットサービスになってる。 (まだ実務経験はなし。こうなるまでの経緯は3のシークレットで説明済←シェリー人質に取られたから) 警護する筈の大統領の娘がさらわれちゃったので、目撃情報があったヨーロッパの片田舎(スペイン)へ。 地元警官の運転する車の中から物語が始まる。 後部座席のレオンの素性を詮索する警官二人(ヒゲ メガネ)。 署長命令で運転手兼案内人にされたのが余程癇に障ったのか、警官たちはキチ○イアメリカン、 カウボーイ野郎等の罵倒とも取れる呼びかけを駆使し、車内がいい感じにギスギスした雰囲気に。 なんか捜索も手伝ってくれるのか怪しいっぽい。 霧が出てきた山道の途中で車を止めて立ちションする警官(ヒゲ)。 その周りを巡るようにして観察する何者かの視線。 「何だよ…急に冷えてきやがった」とボヤく警官。 ていうか何でこの時寒くなったのかの謎はクリアした今でも解けてません。 多分ふいんき(何故ryモノだったんだろうが何だったんだろうこの演出。 警官は途中でふと辺りを見回すのだが、 結局は「気のせいか…」とお約束に呟いて車に乗り込みエンジンスタート。 265 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 05 02ID cBT2xCYc 吊り橋を渡りきった車の周りにはさっきよりもひどくなった霧が。 警官によると、ここから先が大統領の娘らしき人物の目撃情報があった村らしい。 「様子を見てくる」というレオンに対し、警官たちは案の定、 「俺らは車を見張っておくぜ(ちょっと考えて)駐禁とられたくねぇし」と席を立とうともしない。 こんな山奥で駐禁って…( ´A`) 「駐禁ね、まあ、そうだな」とイヤミっぽく同意するレオン、 「グッドラ~ック♪」とヤな節回しで見送る警官に、車を降りしな「なけるぜ」と毒づく。 (このセリフ、今回何度も出てくるのだが英語ではそういうようなことは言ってない。日本語版だけの口癖? この時は英語では多分「やれやれ、誰なんだよこいつら(何の為に来たんだ?)」、 とか何とか言ってるとオモ) 直後にどこからか通信が入った。相手はハニガンと名乗る引っつめ髪に眼鏡の知的美人だ。 今回レオンのサポートをしてくれるらしい。 今回のターゲットである大統領の一人娘「アシュリー・グラハム」の名前を確認した後、 「デートに誘う相手を間違えたことを連中に思い知らせてやるか」と不敵に嘯くレオン。 ハニガンはアシュリーを拉致した犯人について調べてくれるそうだ。 通信を切った後、道なりに進むと脇に木造の民家が。 先に進もうにも住民の物らしき軽トラが道を塞いでいるので、とりあえず情報収集のために民家に入る。 266 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 07 16ID cBT2xCYc 居間の暖炉に火をくべている男を見つけたレオンは声をかけるが、聞こえていないのか 男は背中を向けたまま作業を続けている。すぐ脇にまで歩み寄ると男が振り返ったので、 レオンは取り出したアシュリーの写真を見せながら 「この娘のこと何か知らないか?」と問いかけたが、初老の男はレオンにはわからない言葉 (多分スペイン語)で怒ったように何か言うばかり。 考えてみればスペインの山奥山にそうそう英語が解る人間がいるはずもなく、 埒が開かないと悟ったレオンが息をつき、「お邪魔のようだな。出てくよ」と写真をしまおうとした刹那、 男が背後に立てかけてあった手斧を掲げて切りかかってきた! 咄嗟に飛び込み前転で攻撃をかわしたレオンは銃を向け、「動くな!」と叫ぶが それで止まる奴なんか居ないのがバイオクオリティ。 もっかいだけ警告した後容赦なく男に銃弾をブチ込んだレオンは、急発進したエンジン音に気づき、 「サドラー様…」とか何とか呟きながら動かなくなった男に背を向け、慌てて背後の窓の隙間を覗き込んだ。 見ればさっき道にあった軽トラがレオンが上ってきたばかりの坂道をがたごと下って行く。 更に左右に視線を走らせれば、手に手に何かしらの武器を持った村人たちが近づいてくるのが見える。 坂の下からは警官たちの悲鳴、そして何かがクラッシュした音が。 (余談ですがこの時の警官の最後の言葉が「来たー!」なのは…いえ、何でもありません) そこにタイミングよく通信が入り、「どうしたの、レオン?」とハニガン。てめーどこで見てやがった。 ともかく村人に襲われたことと今の状況をレオンが説明すると、村の中心に向かうことを指示される。 発砲を許可されたのでガンガン撃ってくことにします。 ていうかさっきもう許可前なのに既に撃っちゃったんですが。 この後さっきの暖炉を調べてみると薪に混じって人骨が火にくべられているのがわかり、 更に部屋の奥の棚に蛆のわいた大量の頭蓋骨が発見できる。 267 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 09 46ID cBT2xCYc 家を出ると村人が次々襲ってくるが最初の村人含め、別に体が腐っているわけでもなく、 普通の人と変わりない。 謎は解けないまま更に道を進んでいくと、どこからか犬の悲しそうな鼻声が。 鳴き声の元をたどると白い犬がトラバサミに足を噛まれて苦しがっている。 かわいそうなので罠を外してやると、犬は身震いして恩人に愛想も振らずに とっとと走っていってしまった。…まぁいい。 犬はほっといて村の中心までやってくると大きな焚き火が焚かれていて、 その周りで数人の村人たちがなんかカッポレとかジャッドンとか歌?っぽい物を歌いながら (音痴以前にとてもじゃないが歌には聞こえんのだが…)農作業をしている。 ここで双眼鏡が使えるので、製作者さんのご好意に甘えて焚き火の周辺を思う存分ズームで見てみる。 …なんかものすごく見覚えのある人が火の中で串刺しにされてるんですが。 あれは…ああ、ここまでレオンを送ってくれた警官(ヒゲ)です(´A`) 五分ほど前、あなたはレオンにグッドラックと言ってくださいましたが グッドラックはむしろあなたの方に必要でしたね…。 とか感慨にふけっていてもしょうがないので先に進むと当然の如く発見されて 前後左右からハンパない数の村人(武器装備済み)が集まってくる。 入ってきた扉から出ようにも、外から押さえられているらしくびくともしない。 ここで一定時間持ちこたえるか一定数の村人を倒すとどこからか鐘の音が鳴り響く。 一斉に音の方を振り向く村人たち。武器を落とし、何事かぶつぶつ言いながら去っていく。 そのうちの一人が囁くように言った。 「ロード・サドラー…」 268 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 13 27ID cBT2xCYc 誰もいなくなった村の広場。 「どうなってる…?ビンゴなのか?」一人残されたレオンは困惑しきって呟いた。 そこにハニガンからの通信。 レオンが警官の死体を発見したことを告げるとハニガンはその場にとどまることは危険と判断、 村の北側からの脱出を指示する。 ちなみに火の中の警官を調べると「一緒に行動していれば…」とレオンが悔やむセリフが出ますが、 そうなったらそうなったでレオン様のみカッコよく危機から脱出する展開になっていたかと思われます。 村北側の出口に向かう前に家の中を調べて見ると、食事の後はあるのに料理はどれも腐っていて とても人間が食べたとは思えず、一体彼らはなんなのか、更に謎が深まる。 開かない扉があるのを気にしつつ、村中央広場を抜け、農場地域へ。 小屋の中でメモを発見。 合衆国のエージェントが近々この村に調査に来るので例の者と接触しないように注意せよとか書いてある。 例の者とやらは農場の北の廃屋に監禁してあるらしい。親切な誰かのメモどおり早速行ってみる。 途中坂の上から転がされる岩をA連打で避けたりしつつ、 ブービートラップが大量に仕掛けてある廃村に到着。奥の荒れ果てた屋敷に入ると、奇妙な物音が聞こえる。 音の元を探すと奥のクロゼットがドンドンと音を立てていた。 レオンが用心しいしい銃を構えながら扉を開くと、中からヒッピー風の男が転がり出てくる。 村人たちとは違う、普通の人間のようだ。 269 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 14 56ID cBT2xCYc 後ろ手に縛られて芋虫のようにもがいている男の口のテープを取ってやり、 「ゆっくり剥がせよ」とぼやくのを無視してうつ伏せに転がし、戒めを解いてやる。 「あんた、奴らとは違うのか?」 作業の途中、男が顔をねじ向けて疑わしげに訊いた。 「いや。あんたはどうなんだ?」 ロープが解け、身を起こした男はレオンの問いには答えないまま 「一つ大事なことを聞かせてくれ」手首をさすりながら言う。 「…たばこあるか?」 真面目な会話を期待したのは間違いだったようだ。 あきれながらも「ガムなら」とかえすレオン。お前もガムとか持っとるんかい…。 と、その時、凶暴な唸り声と共に村人二人が現れた。 「ヤバイ!」彼らの背後に響く重々しい足音に、男が顔を引き攣らせる。 「ここのボスだ!」「なに!」 村人たちの後ろから大股に歩いてくるのは二メートル以上はあろうかという大男だった。 先手必勝とばかりにレオンは大男に素早く駆け寄り、後ろ蹴りを放ったが、 大男はレオンの足を片手で易々掴み止め、次いでレオンを天井近くにまで高々と跳ね上げてしまう。 宙を飛んだレオンはクロゼットを巻き込みながら男の上に落下、そのまま気を失ってしまった。 「弱き人間よ…我らの力を授けてやろう」 薄闇の中から伸びる手には、注射器が握られている。 注射器の針は気絶したレオンの首筋に突き刺され、レオンはその瞬間だけ僅かに顔を上向けるが やがてまた首を垂れてしまう。 その様子を見ながら、豪奢なローブ姿の男が陰気な笑い声を上げた。 「やがてお前もこの力の魅力に逆らえなくなる…」 注射器のハンドルが握りこまれ、シリンダーの中の卵がするりとレオンの体内に入り込んだ。 270 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 17 24ID cBT2xCYc レオンはハッと目を見開き、辺りを見回す。 そこは埃の積もった小屋だった。 先刻の廃村とはまた違う場所らしく、戸外では激しい風が吹き荒れている。 身動きしようとして、先程の男と背中合わせに縛り付けられていることに気づいたレオンは、 男の体をゆすり上げながら声をかけた。 手元にかけられた鎖が耳障りな音を立てる。 「オレを助けるはずじゃなかったのかよ」 うめき声を立てて目を覚ました男はしかめ面で文句を言った。 「この村はどうなってるんだ?」お返しとばかりにシカトしてレオンは尋ねたが 「あんたアメリカ人だろ。何しに来た?」と男は相変わらず質問を質問で返し、答えようとしない。 レオンが手元を動かすと、男が悲鳴を上げて「…イテーなあ、お前誰だよ」と今更のように訊くので、 嘆息したレオンは名乗ってポケットから取り出したアシュリーの写真を見せ、 「この子を探しに来た。知らないか?」と言ったがやはり男は答えず、 「あんた何者だ?警官にしちゃドロ臭くないし」更にレオンの身柄を詮索する。 レオンが言葉を濁すと「当ててやろうか…彼女、大統領の娘だろ」男はあっさりと推理を的中させた。 「なぜ知っている?言ってもらおうか」男が敵だとしても、自分と一緒に縛られている以上、 相手も自分もどうしようもない。鼻をならしてレオンが訊くと 「超能力…」男は答えかけたが半眼のレオンに気が付いて笑い声を上げた。 「ウソに決まってるだろ、アミーゴ。本当は奴らが大統領の娘を教会でどうとかって…」 がらがらと何かを引きずる音。 身長をゆうに超えるハルバードを地面に垂らした村人が、 よろよろと二人の監禁された山小屋に向かって歩いてくる。 血にまみれた服と顔。村外れの民家で最初にレオンに襲い掛かってきた、あの初老の村人だった。 271 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 20 44ID cBT2xCYc 「そういうお前は?」「ルイス・セラ。ただのハンサムなプーさ」 レオンの問いに、今度は正直に答えたルイスは、元マドリッドの警官だったという。 なぜ辞めたかとレオンが尋ねると、憎まれ役にはもう飽きた、正義の味方なんて割に合わない仕事だと。 それを聞いたレオンの顔が憂鬱そうな陰に曇った。 「俺も元警察官だ…一日だけな」「オレより根性なしだな」呆れた横顔を向けたルイスだったが 「配属初日からラクーンシティの事件さ」続くレオンの告白に驚いて顔を振り向ける。 「それってアンブレラ事件か?」彼にとっては何がしかの興味を惹かれる話だったらしく、 頷いたレオンを肩越しに確認すると更に体を捻るようにして 「警察のラボでウイルスの―――サンプルってヤツを見…」言いかけたが、その声が不意に途切れた。 重い金属を引きずる音。 「Tevoy…amatar…(殺してやる)」呟きながら戸口に現れた村人を見て、虜囚二人の顔が一気に青ざめる。 必死で起き上がろうとするも、縛り付けた鎖が邪魔で上手くいかない。 「なんとかしろ!元警官だろ!」「お前もな」この期に及んで言い争う元警官二人。醜いです。 (ちなみに英語では「何かしろ!警官!」「お先にどうぞ!」つってる?) ここでボタン押しイベント。失敗すると当然即死。 成功→「今だ!」振り降ろされた槍斧に合わせ、タイミングよく腕を戒める鎖を引っ張った二人。 二人の間で鎖が砕け、地面を転がったレオンを執拗に村人は追い、再び斧を振り上げる。 飛びかかってきた村人にレオンは地面に倒れたまま足を突き出す。 レオンのキックにリフトされた村人はそのまま弧を描いて前方の壁に激突、 首の骨を折って今度こそ絶命した。 ルイスは直後、慌てて山小屋を逃げ出して行き、レオンは一人取り残される。 そこへハニガンから通信が。 272 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 23 16ID cBT2xCYc レオンはルイスから仕入れた「アシュリーは教会にいる」という情報をハニガンに告げ、 村のどこかにある筈の隠し通路を探して中央広場に戻ることにする。 小屋の外は渓谷になっており、あちこちを村人がうろうろしている。 どうも農場に貼ってあったメモに記されていた、 将来的に例の者…つまりルイスを移送する予定だった警戒が厳重な場所に、 一緒くたにつれてこられたのらしい。接触させちゃマズいんじゃなかったのか? 監禁に際して、ファー付きジャケットは取り上げたのに 装備は一切取り上げてない村人の迂闊っぷりに感謝しつつ、 ここで初めて登場する武器商人からライフル買って、 山小屋外壁の隙間から見張り打ち落とすスナイパープレイするなり いきなり山小屋から出て正面突破するなりで渓谷を抜け、その奥の廃屋を通り過ぎると、 水晶の仕掛けで封じられた屋敷の裏口に着いた。 仕掛け扉の奥の寝室には村の家に掛けられていた物と同じ、 ローブを着た陰気な男の肖像画が飾られている。 ベッドの上に残されたあの大男の村長のメモにより、レオンが生かされたままルイスと共に 監禁されたのは「サドラー様」とやらの命令によるものだったこと、彼らにも正体を掴めていない 「第三の組織」が暗躍していることがわかる。 サドラー様は万一ルイスがレオンと手を組んだりしたら、その時に生じる隙を 第三の組織が突くであろうことを逆に利用して組織の者を炙り出し、 陰謀を未然に防ぐおつもりに違いない、その為にわざと今、あえて危険を冒しているのやもとか何とか 村長は一人で突っ走った想像をしている。 更に家捜しを続け引き出しの中から「紋章のカギ」を発見、寝室を出る。 273 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 24 23ID cBT2xCYc 階下から漏れる話し声に意識を集中させていたレオンは、背後に迫っていた気配に気づかなかった。 ハッとして振り返ったときにはもう遅く、 身を転じきるより早く村長の大きな手がレオンの喉元を一掴みにして、 必死で足をばたつかせるのをものともせずにじりじりと吊り上げていく。 気道を締め付けられ、まともに声を上げる事さえかなわないレオンを 「ふん…」村長は赤と青、色が違う左右の目の片方を歪めて観察する。 もがくレオンの苦しげに瞬く瞳。 その色が彼本来の物とは違う、明らかに異様な真紅に染まりつつあった。 レオンの瞳に起こった異変を確認するや否や、村長は彼の体を、子供が飽きた玩具にするように 無造作に放り投げた。 床に落ちたレオンは尻餅をついたまま、それでもなお懸命に踵で村長から遠ざかろうとする。 「同じ血が混じったようだ」 即席の絞首台から開放され、新鮮な空気を求めて必死で喘ぐレオンに村長は指先を突きつけた。 「だがおまえは所詮よそ者。覚えておけ。目障りになるような事があれば、容赦はしない…」 遠ざかる足音を聞きながら、レオンはふらつきながら立ちあがり、 「同じ血?」擦れた声で霞む脳裏に村長の奇妙な言葉を反芻した。 274 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 27 42ID cBT2xCYc ハニガンからの通信。 この事件の裏には、この地方に昔からあるロス・イルミナドス(光明与えられしもの)という宗教団体が 一枚噛んでいるらしい。 「ロス・イルミナドス?噛みそうな名前だな」顔をしかめたレオンが村長に遭遇したものの なぜか村長は自分を殺さずに逃がした事、その際残した彼の謎の言葉を報告すると、 ハニガンは「同じ血が混じった…ちょっと気になるわね」何事か考える風だったが、 レオンに「だが今はそんな事を考えている場合でもないだろう」(自分で振ったくせに…)と先を促されると 教会へ急ぐ事を指示して通信を切った。 ここで隠しイベント。道を後戻って村長が消えてった寝室に入ろうとすると 「邪魔したら即潰す」宣言通り、戸に手掛けた途端に村長に扉ごと銃を吹っ飛ばされて、 倒れた所にあんよプレスを食らい再度大ピンチに陥ります。 するとその時村長の背中にレーザーサイトのポインタが当たり、何者かの銃撃が。 村長が振り向くと割れたガラスの向こうに銃を構える誰かの姿が映ります。 村長はすごい勢いで窓に向かって駆け寄るのですが、 赤いセクシーなドレスを着た誰かさんは、銃をしまうとガンタイプのザイルシューター (っつーの?何か縄打ち出す装置)の引き金を絞り、素早く屋根の上に逃れます。 村長はそのまま窓ブチ破ってどっか行ってしまい、謎の黒髪美女(推定)も姿を消します。 後に残ったレオン、銃を拾って荒い息をつきながら訝しげに窓の外を見る。 その後窓を調べると「彼女は…まさか…」というメッセージが出ます。 その後村長宅を出た後(何故か村長ん家には普通の食事が用意してある)再度村中央へ。 最初は開かなかった扉を紋章のカギで開くと、墓地へ繋がる地下道に出た。 地下道を抜けると、丘の斜面に立ち並ぶ墓石の向こうに教会が見える。 が、たどり着いてみるとその扉は硬く閉じられていた。 扉の表面に何かをはめ込む為のくぼみを見つけたレオンは、手がかりを求めて道を更に進むことにする。 275 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 31 13ID cBT2xCYc 崖に沿って伸びる山道。途中の小屋で教会の封鎖に関する命令書を発見。 それによるとルイスが何かを彼らの元から持ち出しており、 それは彼らが利用しようとしているアシュリーよりも更に重要な物である事、 でもアシュリーも彼らにとって必要な人物には変わりないので、 彼女を閉じ込めた教会は「丸い紋章」で封鎖してあることが判明する。 鍵である丸い紋章は村長が持っているので、サドラー様の許可を得ないと 教会の封鎖を解く事は出来ず、また紋章のスペアが湖を越えた場所にあるが、 これはサドラー様が「デルラゴ」の封印を解いたのでよそ者には手に入れられないらしい。 親切な命令書サンキュー。でもサドラー様の許可は多分レオンには下りないので、 意地でも湖の向こうまで行かなならんようです。 あと文の最後に「あのエージェントには、すでに我々の血が混じっている。 じきに我々と同じになるはずだ。そうなれば、もうあの娘を助け出そうとする者はいなくなる…」 とか不穏な事が書いてある。ラストの「…」がなんか激しくイヤンな不安をあおります。 更にどんどん進んで不気味な唸り声が響いてくる採石場を今はどうにも出来ないままスルー、 敵がわんさと湧いてくる沼を越え、湖に到着。 湖沿いの道の一方の端に来ると、レオンは双眼鏡を取り出して湖面を見た。 不審な何かを見つけて画面をズーム。 そこにはエンジン付きのボートが浮かんでいて、 その上で何かの荷物のように村人二人に抱え上げられているのは…お久しぶり、警官(メガネ)です。 多分死んでますが。 村人たちはその後警官を何のためらいもなく湖へドボン。 「…Shit!」とか言いつつなおもレオンが見ていると、 村人たちが去った後の湖面が異常に波立ち始める。 見る間に湖底から浮かび上がってきた巨大な何物かが警官の死体をくわえ込み、 血が混じった水飛沫が高々と上がった。 慄然として双眼鏡から顔を上げたレオンの前で、 湖の主「デルラゴ」はサンショウウオに似た巨体を躍らせ、水中に消えた。 276 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/1402 32 58ID cBT2xCYc 湖沿いの道を通ってもう一方の道の行き止まりに来るとボートが停泊している桟橋に出る。 ここでまた隠しイベント。 桟橋の上で湖に向かって水平射撃で何発か打ち込むと、 デルラゴが出てきて問答無用で桟橋ごとバックンチョされます。専用デモ有。 桟橋からボートに乗り込み、しばらく走行すると船体の下に迫る黒い影が。 次いでデルラゴが雄たけびを上げながら船の前に急浮上してくる。 辛うじて転覆は免れたものの、衝撃で放り出された錨が水中のデルラゴの体に引っかかり、 ジェットスキー状態で曳航されながらデルラゴと戦う事に。 ていうか俺はデルラゴが怖いから、ちゃんと水深が浅いであろう端っこの方を通っていたのに 何故このボートはムービーが始まるなり湖のど真ん中を元気に走っていますか? 貴様はちゃんとさっきのデモを見ていましたか? とかお約束に突っ込んでいても仕方がないので、ここは素直に なんぼでも船の中から湧いてくる魔法のモリを使って、歯の生えた両生類と戦うことにします。 苦労の末見事デルラゴに勝利。 湖の主は、無数のモリを体中に突きたてたまま湖底に沈んでいく。 が、ホッとする間もなくデルラゴの体に巻きついた船内のロープの端が、 生き物のようにレオンの足に絡みつく。 船底に引き倒されながらもナイフを取り出し、必死でロープを切ろうと試みるレオン(A連打)。 ギリギリの所で何とかロープ切断に成功、デルラゴとの心中から免れた。 先刻までの激しい戦いが嘘のように静まり返った湖面に、エンジンをスタートさせる音が響く。 ボートを再始動させたレオンは対岸に向けて進路を取った。 対岸の船着場をレオンは覚束ない足取りでよろめきながら歩いていく。 激しく咳き込んで口元を押さえた手を見ると、そこには明らかな吐血の跡が。 視界は歪み、歩く事さえ困難になったレオンは湖畔の番小屋の中にまろび入るなり そのまま気を失ってしまうのだった。 473 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/2409 44 53ID mO2Y+ae0 小屋の中。びくりと身じろぎして身を起こすレオン。ぼんやりと辺りを見回そうとすると途端に激痛が。 その体内を走る何匹もの奇妙な虫のイメージ。 触手のある、カブトガニのような甲殻を持った虫が、レオンの体内器官に取り付いていく。 二の腕に浮き上がっていく赤黒い血管を見つめるレオン。体中を血管に侵食され、そして―――。 自分自身の上げた悲鳴でレオンは目を覚ました。 のろのろと起き上がりながら体を点検するが特に異常は見当たらない。 息をつき、立ち上がったところでハニガンからの通信。 なんと六時間も気を失っていたらしい。 レオンを襲っためまいが「血が混じった」事と何か関わりがあるのでは、との懸念をハニガンは抱くが、 よく分からないが今は何ともない、と無線を切り、(ちょっとは気にしろ)レオンは任務を再開する。 小屋を調べるとベッドの上に何者かからの手紙がのっている。 手紙はこの先の滝にアシュリーを救う為に必要な物があること、教会へ戻る道に配されている 「エルヒガンテ」という何かに対する注意を呼びかけ、 「あなたの身体に起きている異変だけど、残念ながら、もう私の手には負えないわね」 という一文で結ばれている。 手紙をくれた「何者か」が誰かは女言葉だけで既にバレバレですが気にしない。 小屋を出ると外はものすごい豪雨。 雨の中を進んで滝近くまで行くと向こうから村人が歩いてくるが、途中で頭部が破裂し、 首から鋭い触手を生やして攻撃してくる。 彼らの異変は、その身体を乗っ取ったこの怪生物によるものだったのだ。 これ以降村人を倒すと何人かに一人の割合で触手が出現。 触手は攻撃範囲が広い上に二、三度撫でられただけで余裕で死ねます。泣けるほど強いです。 まあ逆に言えば彼らが人間じゃないってハッキリしたんで、 自分の中の殺人許可が下りて気兼ねなく殺っちまえるようになったっつー事なんですが。 474 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/2409 47 31ID mO2Y+ae0 という訳で、滝をせき止めて道を出現させたら襲ってくる大量の村人を容赦なく射殺して、 滝裏の洞窟の扉にはまった「丸い紋章」を入手。 ここでこのまま道を進むとボートがあって、ラクチンに採石場手前まで帰れますが、 より辛い展開がお好みなマ…じゃなくて求道者タイプの方は後戻って湖を渡り、 背中から触手が生えた犬が大挙して襲ってくるイヤ展ムービー (実際一度に出てくるのは一匹か二匹だが速いしムチャ強い)をご覧になる事をお勧めします。 採石場手前まで戻って来ると、突然通路を落とし扉で封鎖されてしまう。 戸惑っていると最初通りがかった時は閉じられていた鉄扉が開いて、 村人たちが何かを綱で引き出してきた。 綱は途中で振り解かれ、扉をブチ破って現れた巨人「エルヒガンテ」が、一抱えもある拳で 村人を次々に叩き潰して襲いかかってくる。 巨人の攻撃を華麗にバク転でかわすレオン。 巨人はレオンを憎憎しげに睨み付け、雄たけびを上げた。 しばらく戦ってると遠吠えを上げるカッコイイ前振りと共に、 最初の方で罠から助けたあの白い犬が現れ、巨人に噛み付いたり吠えて注意を逸らしたりして 一生懸命手伝ってくれます。(助けてない時は当然恩返しはナシ) おお、サンキューわんこ!恩知らずとか言ってゴメンな! ある程度ダメージを与えると背中に現れる触手(弱点)を攻撃して、巨人を倒す。 すると犬は何の前触れもなく姿を消した。 きっとDEMENTO(カプコンより四月発売予定)に出演するためでしょう。頑張ってください! 巨人を倒すと何故か自動的に落とし扉が開くので(犬が開けたのか?)、山道を戻り、教会へ。 行きがけは教会を無視して進もうとするとハニガンに怒られたのだが、 今度は村まで戻っても別に何もないので、普通に紋章を使って教会に入る。 二階にあるライトの仕掛けを操作して鉄格子を開き、奥の部屋でついにアシュリーと対面。 最初村人と勘違いして、逃げ回った挙句棒とか投げてきたアシュリーだったが、 レオンが大統領の命令でやって来た救出者と知り、目を輝かせる。 475 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/2409 50 28ID mO2Y+ae0 ハニガンに通信。アシュリーを救出した事を告げると救助のヘリを向けるので、 村から抜けるもう一本の道の先まで行けと言う。 農場の先に最初通れなかった道があったので、そこまで向かう事に。 一階まで降りると豪奢なローブを着た顔色の悪い男がレオンの前に立ちふさがった。 男はロス・イルミナドスの教祖(カリスマ)、オズモンド・サドラーと名乗り、 力を世に示す為、大統領の娘であるアシュリーを誘拐した事を告白する。 アシュリーを拉致し、虫の「種」を植え付けて父親の元に返し、アメリカをパニックに陥れる。 更にアシュリーを返す前に大統領からの「お布施」をもふんだくろうという計算だ。 「信仰か金か、どっちかにしたらどうだ」と呆れるレオン。 皮肉に対するサドラーの応えはなく、彼がレオンにも種を植え付けていたことが明らかになる。 レオンたちに植え付けた種は、孵化すればサドラーの思いのままの虜となる特別製のもの。 サドラーの言う「革新的布教」に「まるでエイリアンの侵略だな」と 嫌悪もあらわに吐き捨てたレオンの背後で扉が開き、教団の信者たちが襲い掛かってくる。 レオンは咄嗟にアシュリーの手を引いて放たれたボウガンの矢をかわし、二人は窓を破って教会の外へ。 二人とも半袖なのに顔の前で手クロスしてガシャーン…。まあお約束だけど。 教会の外には灯火を持った村人たちの群れが。 ここからアシュリーを連れたまま戦闘。 アシュリーは間違って振ったナイフが一回当たっただけでも簡単に死ぬし、 罠にもかかるので二つの命令「待て」「付いて来い」を状況によってうまく切り替えて進まなければいけない。 閑話ですがアシュリーを段差の上に立たせて武器構えて上を向くと、 ミニスカの裾を押さえて「ちょっとどこ見てんのよ!(意訳)」と叫びます。 これは意図的にやんなければならないシチュエーションなので言われてもしょうがないのですが、 爆風で吹っ飛ばされたりベリートゥベリー(よろめいた敵に近づくと出せるバックドロップ) で偶然前とか横に倒れこんだ時に言われると「このアマ…」という気持ちで一杯になります。 てか見られたくないならんなミニ穿くな!ヽ(`Д´)ノ 閑話休題。とにかくアシュリーを連れて何とか農場まで行くと、 レオンの肩車で超えた扉の向こうで、アシュリーがかんぬきを外してくれ、通れるようになる。 476 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/2409 53 16ID mO2Y+ae0 吊り橋の手前で通信。救助のヘリが何者かに撃墜されたらしいorz 「…なけるぜ(great)」とレオン。 代わりのヘリを回すので、とにかく当初の回収地点に向かえと言い残してハニガンは無線を切った。 橋を渡りきると眼前の通路から大量の村人。 「Agarralo!(捕まえろ)」背後からの叫び声に振り向けば、 同じく灯火を掲げた大勢の村人がやってくるのが見える。 「どうしよう、レオン」焦るアシュリーに(このセリフ開発途中だと「レオン、激やばっ」だったのに 何故か差し替えられてる。何か「激ヤバ」だったんだろうか)、 レオンは「このままだとサンドイッチのハムだな」と(゚Д゚)ハァ?な発言をかまして 両者の中間地点にある山小屋への避難を指示。 ざっと安全を確認した後、アシュリーを中に引き入れ、扉を閉ざしたレオンの目の前に 「レオン!」カンヌキ用の棒が飛んできた。素早くキャッチして目を凝らすと、 二階へ続く階段の前に、腰に手を当てたルイスが立っている。 見ないと思ってたらちゃっかりとこんなとこに…。 カンヌキをかけるレオンをよそに、ルイスはニヤニヤとアシュリーに歩み寄っていく。 「大統領の娘にしちゃあ、オッパイがでかいな」まんまなセクハラ発言に 「失礼ね、それとは関係ないでしょ、あなた誰?」柳眉を吊り上げたアシュリーが問うと、 ルイスは人の名を聞きたいのならまずそっちから、と応じない。 腹を立てながらもアシュリーが名乗ると「彼女は…」レオンを振り返るルイス。 どうしてここの人たちは質問にまともに答えませんか? 気遣わしげなルイスにレオンが「大丈夫だ、安心しろ(「She s Cool」で、落ち着いてるから 安心しろってことか?)」と言うとアシュリーは唇を噛んで目を逸らした。 疑わしげながらルイスが「まあいい、奴らのようになる前には兆候がある」 と会話を打ち切ろうとしたその時、 「見て!」アシュリーが息を呑んで窓の外を指差した。 板が打ち付けられた窓の隙間から、山小屋前に集まってきた村人たちの姿をかいま見て、 レオンはアシュリーに二階に隠れるよう指示、アシュリーは急いで階段を駆け上がっていく。 リボルバーを構えたルイスはレオンと頷きあい、にやりと笑って呟いた。 「ゲームの始まりだ」 477 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/2409 56 41ID mO2Y+ae0 ここではアシュリーを守ってルイスと共闘するのですが、ルイスにも攻撃が当たります。 んで攻撃が当たると当然っちゃ当然ですが凄い勢いで怒られます。 五発以上ヒットでルイスの堪忍袋の緒がブチ切れ。 「アディオース、レオーン」のセリフと共に反撃され、昇天する羽目になります。 お遊び(ゲーム)は程程にって事? 一定数の村人を倒すと「キリがない」ということで二階に移動。 二階で更に一定数の敵を倒したところで村人たちがどこかに去っていき、ノルマクリアとなります。 「忘れ物を思い出した」とルイスは再度どっかいってしまい、彼はほっといて先に進む事にしたレオン達。 山小屋の裏には落とし扉の操作機があり、「エルヒガンテと涙のハンデ有り杉再戦 (恩返しナシの上捕まったらほぼ即死の足手まとい付き)」ルートか 「村人ご一行withチェーンソー姉妹(読んで字の如くチェーンソー持って頭に包帯巻いた二人組のおばさん。 割愛してたが村にも頭に袋被った「チェーンソー親父」が居て、 攻撃が当たると問答無用で一撃死というある意味ラスボスより怖い人たち。 ちなみにUSAverだと彼らに殺られた場合、首が落ちるヤバすぎ特製死にグラになります。 日本のは崩れ落ちるだけ)と不公平団体戦」ルートのイヤ二択を迫られる(両方回るジェノサイド展開も可)。 激戦を潜り抜けて辿り着いたロープウェイ前の山小屋で、村の最終防衛についての張り紙をゲット。 「正直あのエージェントが、ここまで抵抗するとは予想外の展開だ。 我々の血によって浄化されるのを待っていれば良いと思っていたが、 このままではそうなる前にこの村が崩壊してしまう」とか書いてあります… 正直なんか村長が可哀想になってきました…( A`) レオンが来るまではみんな平和に暮らしてたのにな。(多分) 478 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/2410 00 01ID mO2Y+ae0 ともあれ折角総力をかけて待ち伏せてくれてるらしいので、 (途中に扉があるが、目で人物を特定する唐突ハイテク装置で開かない) ゴンドラに乗って彼らがいる反逆者の処刑所に向かう。 いくらも進まないうちに対面からゴンドラに乗った村人が次々に現れて、斧投げたりして大奮闘。 そっちにばかり気を取られていると、反対側の鉄塔から飛び移ってきた村人にボコにされることに。 …同情中止。 殺られる前に殺る狙撃マシンと化していると、攻撃が当たるたび 背後でガッツポーズを取っているアシュリーに気づく。 さすがUSAプレジデントの娘さんは過激ですね。 彼らが教団に逆らった者を処刑するのに使っていた納屋に到着。 警戒したレオンはアシュリーを隠れさせ、単身中へと入り込む。銃を構え、気配を探るが誰も居ない。 尚も警戒を続けるレオンの背後で不意に影が揺らぎ、次の瞬間村長の巨体が現れる。 太い腕が伸び、またしても締め上げられるレオン。 レオンの身体を梁に叩きつけ、背後を振り返った村長は、観音開きの扉のハンドルをそれぞれ両手で掴むと 飴のように捻じ曲げて、お互い絡み付けてしまった。 仰向けに倒れたまま起き上がれないレオンにのしのし歩み寄り、掌底を叩きつける村長。 ボタン早押しに失敗するとネックハンギングツリー後レオンの首がブラブラに。 成功→素早く転がったレオンは脇のドラム缶を村長に向かって蹴り飛ばす。 ドラム缶が倒れ、こぼれたガソリンが村長の足元を濡らした。 村長が振り向くより先に膝立ちになり、銃を構えたレオンは、「終わりだ」宣言するように言って発砲。 跳ねた火花がガソリンに引火し、走った炎でドラム缶が爆発、村長は炎に包まれる。 地面にダイブして身を伏せていたレオンは振り返って目を見開いた。 焼け落ちた服の下で剥き出される長い爪。 唸り声を上げるその背中に生えた二本の副腕、次いで腰椎が伸び、 怪異と見まごうばかりの正体をあらわした村長が襲い掛かってきた。 479 バイオハザード4 ◆l1l6Ur354A sage05/02/2410 02 55ID mO2Y+ae0 村長はある程度ダメージを与えると足が取れ、上半身だけになってヒョイヒョイ梁を渡りながら攻撃してくる。 なんかもーモンスターっつーか新手の妖怪みたいになった彼を倒すとその片目が取れて落ちる。 糸を引いてて、触るのもためらわれそうなこの義眼を使えばさっき開かなかったロープウェイ手前の扉が 開くのだが、地面に倒れた村長の顔をライフルのスコープでズームすると、取れた筈の左目が しっかりはまってる事にはツッコミ無用です。 とにかく衝撃で壊れた納屋の壁を抜けてアシュリーと合流、道を後戻り、扉を開いて城脇の道を進むと、 前方から村人の乗った暴走トラックが、楽しそうに隣人を跳ね飛ばしながらやってくるので ライフルで狙撃。運転手のおっちゃんを撃って急いでその場から離れるとトラックが横転、 (狙撃後ボーっとしてると巻き込まれて糸冬了)車の脇を通り過ぎると背後から村人の大群が。 急いで跳ね橋を駆け渡り、城門まで辿り着いたアシュリーとレオンは、クランクを回して橋を巻き上げ、 悔しがる村人たちを尻目に城内へと逃げ込んだのだった。
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バイオハザードシリーズリンク ナンバリング スピンオフ 確認が必要なもの・執筆が認められないもの 関連作品 シリーズの沿革 作品系統 余談 ナンバリング ※各タイトルのCERO Z版および、DLCを同梱した完全版は記載を省略しています。 機種 タイトル 概要 判定 バイオハザード PS/SS/Win バイオハザード 「サバイバルホラー」をジャンルとして確立した作品。旧来『バイオハザード』の出発点。 良 GC/Wii バイオハザード 第1作のリメイク。当代最高峰のグラフィックで『バイオハザード』が蘇る。 DS バイオハザード デッドリーサイレンス 第1作の移植。携帯機ながら、細かなテクニックも再現している。 PS3/360/PS4/One/Win/Switch バイオハザード HDリマスター リメイク版のHDリマスター版。日本語音声やアレンジされた操作方法を追加。特典映像として「ウェスカーズリポート I II」が収録されている。 バイオハザード2 PS/DC/N64/GC/Win バイオハザード2 ザッピングの概念をシリーズに導入。2つの物語が共に動き出す。ゲームシステムは本作をもって完成されたと見ることもできる。 良 Game.com Resident Evil 2 日本未発売。2.5次元に変更され、収録されているのはレオン編のみ。 PS4/One/Win/PS5/XSX バイオハザード RE 2 『2』のリメイク。ザッピングを廃止しつつもシリーズ最高の難易度で恐怖演出を強化。本編で死亡した登場人物のIFストーリーを描いた「The Ghost Survivors」も追加された。 良 Switch バイオハザード RE 2 クラウド クラウドで遊べるSwitch版。 バイオハザード3 ラストエスケープ PS/Win/DC/GC バイオハザード3 ラストエスケープ 新たな恐怖で魅せる、崩壊した街からの最後の逃走劇。 良 携帯 バイオハザード ザ・ミッションズ 『3』の携帯アプリ版。ストーリーは警察署からの脱出まで。 PS4/One/Win/PS5/XSX バイオハザード RE 3 『3』のリメイク。原作からの乖離点・改悪点が多く、リメイクとしてはイマイチな出来。非対称マルチプレイモード『バイオハザード レジスタンス』を同梱(*1)。 なし Switch バイオハザード RE 3 クラウド クラウドで遊べるSwitch版。 バイオハザード コード ベロニカ DC バイオハザード コード ベロニカ 戦闘・謎解き・恐怖演出を盛り込んだ、旧来『バイオハザード』の終着点。 良 DC/PS2/GC/PS3/360 バイオハザード コード ベロニカ 完全版 ムービーシーンなどが修正・追加された。PS3/360版はDL専売。こちらはHD化され、トロフィー/実績機能にも対応している。 バイオハザード0 GC/Wii バイオハザード0 第1作の前日譚を描く。パートナーザッピングといった独自要素を盛り込んだ異色作。 良 PS4/One/PS3/360/Win/Switch バイオハザード0 HDリマスター 『0』のHDリマスター版。日本語音声やアレンジされた操作方法、新ゲームモードを追加。多数の追加要素を導入し、遊びごたえが増した良リマスター。 バイオハザード4 GC/PS2/Win/PS3/360/PS4/One/Switch バイオハザード4 シリーズ初のフルモデルチェンジを成功させた傑作。新たな『バイオハザード』のパイオニアであり、様々な作品に影響を与えた。Win版以降はHDリマスター化されている。 良 Wii バイオハザード4 Wiiエディション Wiiリモコンのポインティングや、モーションコントロール機能で快適なプレイが可能に。 携帯/iOS/Android バイオハザード4 「THE MERCENARIES」感覚で『4』を遊べる。2017年8月24日配信終了。 iOS バイオハザード4 iPad edition 上記と基本内容は同一だが、無印が全22章なのに対しこちらは12章まで。 Zeebo Resident Evil 4 Zeebo edition 日本未発売。携帯電話並みのスペックであるZeebo向けに演出が削減されている。 Quest バイオハザード4 シリーズ初の6DofルームスケールVR作品。VRに合わせ、TPS視点からFPS視点に変更。Quest独占タイトルであり、Valve IndexなどのPCVRユーザーからは反発も見られた。また、Wii版以来となる体感操作に対応した作品でもある。 良 PS5/XSX/PS4/Win/Mac/iOS/iPad バイオハザード RE 4 『4』のリメイク。オリジナルのシステムを踏襲しつつ、新たにパリィが導入された。 バイオハザード5 PS3/360/Win バイオハザード5 安定した進化を遂げたものの、作風の変化ゆえに賛否が分かれる作品となった。全編オンラインおよびオフラインでの協力プレイに対応。Win版には追加 削除要素あり。 賛否両論 PS3 バイオハザード5 オルタナティブ エディション 『5』に2つの新規エピソードなどの新要素を追加した完全版。 PS4/One/Switch バイオハザード5 全DLC・Win版の追加要素を収録した次世代機版。 バイオハザード6 PS3/360/Win/PS4/One/Switch バイオハザード6 ストーリーは3人分+αでシリーズ最大のボリュームを誇る。しかし、不評だったQTEは前作から大幅に増加し批判が続出することに。 シリ不 バイオハザード7 レジデント イービル PS4/One/Win/PS5/XSX バイオハザード7 レジデント イービル 『4』以来2度目のフルモデルチェンジ。FPS操作 PSVRで本格ホラー。原点回帰とも言える内容で評価は高いが、ストーリーにおける大筋の進展は無し。 なし Switch バイオハザード7 レジデント イービル クラウドバージョン Switch用にクラウドゲームとして発売。期間料金制。2022年12月1日配信終了。 バイオハザード7 レジデント イービル クラウド 上記と入れ替わりで配信された買い切りクラウド版。 バイオハザード ヴィレッジ PS5/XSX/PS4/One/Win/Mac/iOS/iPad バイオハザード ヴィレッジ 「VILLAGE」に「VIII」の意匠が施された、事実上の『バイオハザード8』となる作品。『7』の直接的な続編で、主人公であるイーサン・ウィンターズの物語の完結編。『4』を強く意識した作品であり、スコアモード「マーセナリーズ」も復活した。 良 Switch バイオハザード ヴィレッジ クラウド クラウドで遊べるSwitch版。 カップリング・オムニバス PS3/360 バイオハザード リバイバルセレクション 『コードベロニカ』と『4』のHDリマスター版をカップリング。 PS4/One/Switch バイオハザード オリジンズコレクション 『0』と『1リメイク』のHDリマスター版をカップリング。 スピンオフ 機種 タイトル 概要 判定 ガンサバイバー(*2) PS バイオハザード ガンサバイバー 自由移動型FPS作品。シナリオは評価が高いが、肝心のプレイ面では粗が目立つ。 なし AC/PS2 ガンサバイバー2 バイオハザード コード ベロニカ 『コード ベロニカ』のストーリーとガンサバイバーのシステムが融合。爽快感のない演出と、ガンコンとの相性の悪さがファンを激怒させた。 シリ不 PS2 ガンサバイバー3 ディノクライシス シリーズで唯一、バイオではなく『ディノクライシス』シリーズを題材としている。 ガンサバイバー4 バイオハザード ヒーローズ ネバー ダイ プレイヤーの視点が射撃時のみ主観視点になる切替機能を搭載し、操作性が上がった。 アウトブレイク PS2 バイオハザード アウトブレイク オンライン協力プレイに対応した群像劇。恐怖に晒された住民達の絶望と強さを追体験せよ。根強い人気を誇り、現在も新作を望む声は大きい。 なし バイオハザード アウトブレイク ファイル2 なし クロニクルズ Wii バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ 本編のダイジェストストーリーと新エピソードを収録した自動移動型ガンシューティング。 なし バイオハザード/ダークサイド・クロニクルズ クロニクルズシリーズ第2弾。進化したグラフィック、システム、そしてカメラの揺れ。 なし PS3 バイオハザード クロニクルズ HDセレクション 『クロニクルズ』2作品のHDリマスター版をカップリング。 リベレーションズ 3DS バイオハザード リベレーションズ 原点回帰を掲げた作品。本職を起用した脚本が光る。携帯機とは思えないほどの美麗なグラフィックも話題となった。 良 PS3/360/WiiU/Win/PS4/One/Switch バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション 『リベレーションズ』のHDリマスター版。任天堂ハード以外でも発売。グラフィックは元が携帯機作品のHDリマスターとは思えないほどのハイクオリティとなっている。レイドモードにおいて新プレイヤーや高難易度ステージなど、多数の新要素が追加されている。 PS4/One/Win/PS3/360/PSV/Switch バイオハザード リベレーションズ2 シリーズで初めてエピゾティック配信という分割販売を行った『リベレーションズ』の続編。満を持してバリーが再登場し、ナンバリング本編『6』の問題点の大部分を解消した。一方で全体的に『リベレーションズ』に劣る箇所も多く手放しには評価できない作品にもなった。 なし その他 GB バイオハザード GAIDEN クソゲーであると同時に黒歴史度も高い。本伝に全く絡まないという意味では正に外伝。 ク 携帯 バイオハザードオペレーション 携帯/iOS/Android バイオハザード ディジェネレーション 同名の映画をベースとしたゲーム。システムは『4』と同じTPS。2017年1月15日配信終了。 iOS バイオハザード マーセナリーズ VS. 「マーセナリーズ」をベースとしたPvP。2014年2月28日配信終了。 3DS バイオハザード ザ・マーセナリーズ 3D 馴染みのミニゲームに特化した作品。手軽に遊べるがセーブデータが削除不可という仕様も話題に。 なし PS3/360/Win バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ オンライン対戦モードを搭載したTPS。少ないボリューム、高難易度、味方AIの性能など問題だらけ。 ク PS4/Win バイオハザード アンブレラコア オンライン対戦特化のTPS。「ワンライフマッチによるリスポーンなし」のe-Sportsを想定した作品。 PS4 KITCHIN PSVR専用・DL専売。『7』の前日譚。PSVRの技術デモ的な内容であり、ゲーム性は一切ない。 PS4/One/Win バイオハザード レジスタンス 『RE 3』に同梱(*1)。非対称型のオンライン対戦専用ゲーム。 バイオハザード RE バース 『ヴィレッジ』に同梱(*3)。シリーズ25周年記念作品。歴代の登場人物達が集結するオンラインTPS。 確認が必要なもの・執筆が認められないもの スレでの相談によって問題ないと判断されたなど、執筆できることが確認できた作品は上の表に移動してください。 BIOHAZARD i SURVIVOR ブラウザゲーム。月額課金制。 バイオハザード・ゾンビバスター 携帯アプリ。オリジナル版の料金形態は不明。リメイク版は月額課金制。 バイオハザード・ゾンビシューター 携帯アプリ。料金形態は不明。 バイオハザード A.T.N 携帯アプリ。月額課金制。 バイオハザード ザ・ストーリーズ 携帯アプリ。月額課金制。 バイオハザード confidential report 携帯アプリ。月額課金制。 バイオハザード the episodes 携帯アプリ。月額課金制。 BIOHAZARD Survival Door ブラウザゲーム。月額課金制。 バイオハザード アウトブレイク サバイヴ ブラウザゲーム。アイテム課金制。 みんなと バイオハザード クランマスター ブラウザゲーム。アイテム課金制。 みんなと バイオハザード チームサバイヴ ブラウザゲーム。アイテム課金制。 関連作品 CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズ Marvel Comics関連作品シリーズ 『MARVEL VS. CAPCOM 2』以降にジル、クリスが参戦。 SNKクロスオーバー関連作品シリーズ カードファイターズ全作にほとんどの主要が何らかの形で登場している。 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ 『SPECIAL』においてスピリッツが登場。 モンスターハンターシリーズ 『MHW I』や一部ソーシャルゲームでコラボレーションを実施。 ディノクライシスシリーズ 『バイオハザード』のシステムを流用。ただし敵は恐竜。 鬼武者シリーズ 開発中止となった『バイオハザード1.5』のエンジンを流用し開発されたアクションゲーム。 デビルメイクライシリーズ 『4』の試行錯誤によって派生したスタイリッシュアクション。半ばやりすぎなまでのド派手なバトルアクションが見どころ。また、不定期的にゲームエンジンなどの製作技術が共有されている。 サイコブレイクシリーズ 『バイオハザード』の生みの親である三上真司氏が独立後に手掛けたサバイバルホラー。同じディレクターが手掛けたとあって、『バイオハザード』を意識した要素が非常に多い。 DAYMAREシリーズ ファンメイドで『2』リメイク(開発中止)を製作していたチームが開発したオリジナル作品。『バイオハザード』へのリスペクトに溢れたサバイバルホラーTPS。 FC スウィートホーム 同名ホラー映画が原作のFC向けホラーRPG。『1』と一部開発メンバーが共通しており、システムや恐怖演出をここから取り入れている。 良 PS5/XSX/PS4/One/Win Rainbow Six Siege ゲーム内でコラボレーションが行われた。 PS5/XSX/Switch/PS4/One/Win/Mac/iOS/Android FORTNITE ゲーム内でコラボレーションが行われた。 Win/PS4/One/Switch/PS5/XSX Dead by Daylight ゲーム内でコラボレーションが行われた。殺人鬼「ネメシス」「ウェスカー」他、レオン、ジルをはじめとした多数生存者が参戦。 不安定 PS4/One/Win/XSX(*4) The Division 2 ゲーム内でコラボレーションが行われた。 iOS/Android バカハザ ~少年バカボン × バイオハザード~ 『天才バカボン』を原作とした漫画『少年バカボン』と公式にコラボした無料ゲーム。タイトルでネット検索すると実況動画のネタバレサムネがトップに表示されるので要注意。 シリーズの沿革 カプコンが世界に誇るホラーアドベンチャーゲーム。 タイトルの「バイオハザード」は「生物災害」を意味し、ウイルスによる変異体や生物兵器などのクリーチャーとの戦いを軸として展開される。 その代表的なクリーチャーが、ジョージ・A・ロメロの映画シリーズに代表される「ゾンビ」である。 第1作『バイオハザード』は発売当初こそ目立たなかったものの、その完成度は非常に高く口コミで徐々に売り上げを伸ばし、最終的にはミリオンセラーを達成した。 3Dゲームの黎明期において「サバイバルホラー」というジャンルを確立した立役者であり、自社・他社問わず多くの後続作品に影響を与えた。 第1作にしてハードスペックの制限を固定カメラ切替方式・ラジコン操作・扉を開ける演出といった工夫でカバーしつつ、数多くの謎解きと効果的な恐怖演出を盛り込んでいた。 これらは基本的なゲームシステムとして続編にも受け継がれ、『バイオハザード』シリーズの特徴として定着していった。 手堅い完成度のおかげで老舗シリーズとしては比較的安定した実績を挙げていったが、第1作に基づいたままのシステムではシリーズのマンネリ化も懸念されていた。 結果として開発陣は『4』にてゲームシステムのフルモデルチェンジを手掛けることになる。 その内容は正に抜本的な改革で、謎解きよりも戦闘メインの作風に移し、それに合わせ操作方法を直感的なものに変更。カメラ方式も一般的なTPSと同じビハインドカメラ方式へ。 さらにはシリーズの顔であったゾンビを登場させず、ある程度の知能をもった新たな敵をメインクリーチャーに据えた。 当然ながらこうした変化には賛否両論を生み、発表当初は旧来の『バイオハザード』らしさを排除したことに対する否定的な声も大きかった。 しかしハードルの低さ、クリーチャーの新鮮さ、何よりホラーアクションゲームとしての面白さが認知されるにつれて、そういった声も概ね好意的な解釈へと変化。 現在では新たな『バイオハザード』のパイオニアとして非常に高い評価を受けている。 これ以降は現在まで基本的に『4』のシステムに則って続編が制作されているが、一部の作品では演出を旧作に近づけ、かつてのシステムも体感できるようにしている。『RE 』シリーズに代表される移植・リメイクも盛んである。 そして『7』では2度目となるフルモデルチェンジを行い、停滞していたシリーズに再び新たな風を吹き込んだ。 人気・評価・売上の全てにおいて、『モンスターハンター』に並ぶカプコンの堂々たる看板シリーズであることは間違いないだろう。 なお、タイトルの英字表記はGC限定供給時代は小文字となっていたが、『5』以降は再び大文字表記になっている。 作品系統 上述の経緯から、本シリーズ作品は以下の3タイプに分類できる。 シリーズ初心者にとってはどのタイプを入門作品とするかで印象ががらりと変わるため、自分の好みに合った方を選択することをお勧めする。 ただし、共通点に関しては細かく見れば全てが当てはまる訳ではないので、詳しくは各作品ページを参照してほしい。 公式には『4』と『7』にて「フルモデルチェンジ」と称した大規模な刷新を行ったことになっているが、『7』の前後でゲーム性は大きく変わっていないため、下記では『7』の系統も『4』ベースのタイプに含めている。 タイプ1:『バイオハザード』をベースとした作品 該当する作品 『0』『1』『2』『3』『コード ベロニカ』『アウトブレイク』シリーズ。 なお、『2』『3』はリメイク作にて下記のタイプ2に変化している。 共通する特徴 固定カメラ切替方式、ラジコン操作、扉を開ける演出、シビアな弾薬・アイテム制限、少なめの所持可能アイテム数。 基本的に敵との戦闘をできるだけ回避する謎解きがメインの作風。総じて「謎解き:戦闘 = 7:3」といったところ(*5)。 タイプ2:『バイオハザード4』をベースとした作品 該当する作品 『4』『5』『6』『7』『ヴィレッジ』『オペレーション・ラクーンシティ』『リベレーションズ』シリーズ。 共通する特徴 ビハインドビュー、直感的操作、主人公の豊富なアクション、比較的緩い弾薬・アイテム制限、多めの所持可能アイテム数。 基本的に出会う敵を全て倒してゆく戦闘がメインの作風。総じて「謎解き:戦闘 = 3:7」といったところ。 ただし、『7』のみ原点回帰の色合いが強いので「謎解き:戦闘 = 5:5」といった具合になっている。 基本はTPS視点だが、『7』と『ヴィレッジ』はアイソレートビュー(主観視点)で進むFPS方式を採っている。 タイプ3:上記以外の派生作品 それぞれ特有のゲームシステムを持つ。以下はその一例。 完全FPSで自由移動型の『ガンサバイバー』 FPSとTPSの両要素を併せ持った『ガンサバイバー4』 完全FPSで強制移動型の『アンブレラ・クロニクルズ』 余談 海外では商標権の関係上、『RESIDENT EVIL』というタイトルになっている。直訳すると「邪悪なる居住者」だが、正確な意味は「内に潜む悪」である(*6)。 本シリーズを元にした実写映画も製作されており、ハリウッド俳優であるミラ・ジョヴォビッチ氏の代表作として有名。 ゲームに登場したキャラクターやモンスターも登場するが、シナリオや設定は大部分が映画オリジナルのものになっている。 実写作品としては他に映画のリブート版『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』と、Netflixオリジナルドラマシリーズ『バイオハザード (2022)』が公開されている。 この『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』はミラ・ジョヴォビッチ氏が出演していた頃の作品と異なり、旧来の『バイオハザード』に近い作風となっている。 実写映画とは別にフルCGアニメーション作品も作られている。こちらはゲーム版と世界観を共有している。
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このページは初代作品であるPS版『バイオハザード』と、その移植作であるSS版及びDS版を取り扱います。 GC/Wiiで発売されたリメイクについては『バイオハザード (GC)』をご覧ください。 バイオハザード 概要 ストーリー 特徴・評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 発売前の逸話 初版以降の作品について バイオハザード(セガサターン版) 概要(SS) 評価点(SS) 問題点(SS) 総評(SS) バイオハザード ディレクターズカット 概要(ディレクターズカット) 評価点(ディレクターズカット) 問題点(ディレクターズカット) 総評(ディレクターズカット) 余談(ディレクターズカット) バイオハザード ディレクターズカット デュアルショックバージョン 概要(デュアルショック) 評価点(デュアルショック) 賛否両論点(デュアルショック) 総評(デュアルショック) バイオハザード デッドリーサイレンス 概要(DS) 主な追加要素 評価点(DS) 問題点(DS) 総評(DS) バイオハザード 【ばいおはざーど】 ジャンル サバイバルホラー 対応機種 プレイステーション 発売・開発元 カプコン 発売日 1996年3月22日 定価 5,800円 判定 良作 バイオハザードシリーズ 死より恐ろしい現実がここに…。 概要 いまやゲーム業界でその名を確固たるものにした、大ヒットシリーズのファーストタイトル。 ゲームシステムは3Dグラフィックで構築されたフィールド内を探索し、襲い来る敵を倒しつつ数々の仕掛けを解いて脱出を目指すというもの。 発売当初は全くの無名であったが、口コミにより評判が広がり、最終的にミリオンセラーを達成した。 徹底した恐怖演出、豊富な謎解き、弾薬制限のシビアさなどで、「サバイバルホラー」というジャンルを確立した作品である。 ストーリー 1998年、夏。アメリカ中西部の小さな街ラクーンシティ。その郊外のアークレイ山地では、暴徒が民家を襲撃し住民を食い殺すという猟奇事件が続発していた。犯行の異常性にもかかわらず、犯人グループの特定は難航。事態を重く見たラクーン市警は、特殊作戦部隊S.T.A.R.Sを出動させる。 7月24日、夜。先遣したS.T.A.R.Sブラヴォーチームからの通信が途絶えたことで、残るアルファチームが現地へと向う。しかし、異常に凶暴化した野犬の群れの襲撃を受けてジョセフが殺され、ヘリで待機していたブラッドは恐れをなして飛び去ってしまう。残されたクリス、ジル、バリー、ウェスカーたちは追われるがままに古びた洋館に逃げ込むしかなかった。 洋館内に次々と現れるゾンビと、異形の怪物。洋館に隠された謎とは何なのか。生き残りをかけたS.T.A.R.S隊員たちの戦いが始まった。 特徴・評価点 固定カメラ切替方式とラジコン操作 プレイヤーは第三者視点で主人公を操作するが、プレイヤーの視点は主人公の位置によって自動で切り替わる固定カメラ切替方式となっている。 元々これは背景を固定画像にして処理能力を補う苦肉の策であるが、映画的なカメラアングルとして演出の一部に昇華することに成功している。 SS版の特典小説内の開発秘話では、開発の初期段階では主人公の視点で表示されるFPS視点だったが、恐怖演出の追求のためこの方式へ変更されたという。 固定カメラ切替方式を導入した場合に生じる、カメラ位置によってプレイヤーが入力すべき方向ボタンをいちいち変えなければならないという問題を解決するために採用されたのが、本作のラジコン操作である。 ラジコン操作の場合、主人公がゲーム中でどの方向を向いていようとも、プレイヤーは十字キー上で前進、左右で回転、下で後退を行わせることができる。 これによりカメラが切り替わっても主人公の移動方向が変わらないため、スムーズな移動ができるようになっている。 ラジコン操作は慣れるまでにやや時間が必要なため、発売当時こそ難色を示したユーザーが多かったものの、作品を重ねるにつれこのような声は減っていった。 工夫されたハード制限への対処 ドアを開ける際には主観視点でドアの開閉を映したシーンが挿入される。 これはエリア移動に於けるローディングを意識させないようにした工夫であり、同時に扉の向こうの恐怖を煽る効果をもたらしている。 ドアは様々な種類やデザインが存在し、それがしっかり反映されるのもポイント。あるイベントの「ドアをぶち破って駆け込む」シーンにも専用の演出が用意されている凝りようである。 他にも、階段や梯子の昇降、リフトの使用などでもそれに応じた演出が入る。 舞台となる洋館は練りに練られた構成となっている。 技術的な問題で1つのエリアに多数の敵を登場させることが出来なかったため、少数でプレイヤーを妨害できるように考慮されている。 「洋館の狭い廊下を一体のゾンビがじわじわとにじり寄ってくる」…当時はこれだけのことがとてつもない恐怖だったのである。 シリーズの特徴である数々の謎解きの質も高い。後の作品で似た仕掛けが登場することからも、本作の充実ぶりがうかがえる。 二段構えの攻撃方法 攻撃方法は、「狙いをつける」→「攻撃実行」の二段構えとなっている。 従来の「攻撃ボタンを押したら即攻撃」ではなく、移動しながら攻撃することは出来ない。 狙いをつけると自動的に敵の方向に武器を構えるが、素早い敵には狙いを合わせている間に攻撃されたり逃げられることも。 慣れないうちはストレスを感じるが、この主人公の攻撃手順の微妙な拙さも、敵に対する恐怖感を高めるのに一役買っている。 モノの「有限」がもたらすシビアな戦略性 弾薬、回復アイテム、セーブをするためのアイテムなど、全ての入手数に限りがある。 本作主人公は格闘ができないため、何かしらの武器が必要。射撃武器は当然ながら弾薬がないと使えない。一応無限に使える「ナイフ」もあるが、攻撃力が非常に低い上リーチも短く、ノーダメージで敵を倒すのは至難の業(*1)。 このため常に残弾数を意識することになる。弾薬は少ないので、弾の節約のためにできるだけ敵を回避したり、強い武器の弾薬をボス戦のために温存する必要がある。 一応、全ての敵を倒すだけの弾薬は用意されているが、外すこともあり数はギリギリである(*2)。また強い武器をあまり温存せず敵を一撃撃破していったほうが楽に攻略できるが、初プレイの段階では手に入る弾薬数が分からないため、節約のために必然的に弱い武器で戦うことになってしまう。 最弱武器のみでクリアする「ナイフクリア」というやり込みも生まれた。後にシリーズ伝統のやり込みとなるが、開発者の想定外だったというのは有名な話である。 アイテム自体も有限だが、主人公が持ち運べるアイテム数も有限である。 アイテムはその大きさに関わらず1枠以上を消費するため、武器・弾薬・回復アイテム・キーアイテムを片っ端から持って歩くことはできない。 状況によって適切な取捨選択をしなければならない点もサバイバルらしい緊張感をもたらしている。 心電図による体力表示 本作では数値やゲージではなく心電図の色と波形の大きさで体力を表示する。 通常は緑or黄で大きな波形の「Fine」に、ある程度ダメージを受けると橙色で波形も小さくなる「Caution」に、さらにダメージを受けて瀕死になると赤で波形も極小の「Danger!」になり、毒をもらうと残り体力に応じた色で大小のばらつきが激しい波形の「Poison」になる。 現在の残り体力を曖昧にしか知ることが出来ないが、これもまたプレイヤーへ心理的圧迫感を与える恐怖演出の一環となっている。 心電図はメニュー画面に表示されるが、それ自体がメニュー画面デザインの1つとして上手く溶け込んでいる。 優れた恐怖演出 なんといっても恐怖演出こそが本作のキモ。その真髄は静と動の折り合いにこそある。 洋館の不気味な雰囲気が生む緊張、固定カメラなため常に生まれる死角、不慣れなラジコン操作が生む不安、有限なアイテムが生む焦燥…それらがマッチしてプレイヤーに与える精神的圧迫感こそが静の恐怖である。 本作の恐怖演出のベースはこれであり、いわゆるジャパニーズホラーと共通の方向性を持っている。 何の変哲もない階段を上がり下がりするシーンでも「ギッ、ギッ」という床の音だけで怖さを演出していくる。 静の恐怖がベースにあるからこそ、それを打ち破る動の恐怖が強調される。これは外国のパニックホラーと共通の方向性を持っている。 この静と動が絶妙なバランスで存在することこそ、本作が未だにシリーズ最恐と謳われる所以である。「そこを歩く、という恐怖。」は本作のリメイク作品『バイオハザード』のキャッチコピーであるが、これは当然オリジナル版である本作にも通ずる秀逸な表現である。 シリーズの「恐怖の質」を評価する際、本作でよく使われる言葉は「不意の恐怖」である。それだけ、プレイヤーの予想を裏切る場面で恐怖演出が出現することが多いという証左だろう。 各所に存在するFILEの存在が、絶望的な状況への没入感を引き出している。 事件の真相や仕掛けのヒントを断片的に記録した日記や資料などのFILEが各所に存在しており、これを探すのも楽しみの一つである。 特に「飼育係の日誌」は、ウイルスに感染し理性を失くして少しずつ狂ってゾンビとなっていく人間の姿が克明に描写されており、恐怖演出としてもネタとしても人気が高い。この日記の最後のページの「かゆい うま(*3)」は『バイオハザード』ネタの定番となった。 要所で効果的にCGムービーが挿入される。 ゲーム冒頭のゾンビの初登場はシリーズを代表する名シーンであり、中盤の強敵ハンターが猛烈な勢いで追ってくるムービーは、追われる恐怖を嫌と言うほど味わえる。 恐怖を煽るBGM 後続の作品と比べて派手さは少なく、雰囲気重視でじわじわと不穏を煽る曲調のBGMが多い。特に洋館2Fで流れる「Wandering About」は不気味な洋館の雰囲気と見事にマッチしており、プレイヤーに恐怖と絶望を与える。 一方で、敵の急襲時に流れるアップテンポのBGMや、セーブ地点で流れるマイナーながら静かでしみじみとした安堵感の曲調のBGMなど、演出やフィールドの雰囲気にマッチした楽曲の演出がメリハリを与えている。 戦闘や謎解き面ではキャラクターの背景設定をきちんと活かし、難易度調整をしている。 ジルは特技に「ピッキング(鍵を使わずに施錠された扉の鍵を外す技術)」があると設定されており、それを本編に反映してクリス編で必要な「館のカギ(剣)」と「机のカギ」を入手する必要がない。また、趣味である「ピアノの演奏」も実はある謎解きに関わってくる要素になっており、おかげでクリスより楽に解決することができる。 クリスはS.T.A.R.S隊員随一の射撃の腕前と設定されているのでジルよりも素早く武器を構えることができる。このため、複数の敵や素早い敵と対峙しても迅速な対処がしやすい。 日本版が唯一の無規制バージョン 『2』以降は日本版のほうが表現規制がされているこのシリーズだが初代に限っては日本版のみ規制がされていない。OPムービーやゾンビとの初遭遇ムービーが該当する。 海外版では死体の映るカットやジョセフがケルベロスに食い殺される場面、手首の断面がわからないような処理など残虐描写がいくつか修正されている。また、クリスがタバコを吸うカットも差し替えられている。 豊富なボリューム タイムアタック要素 クリアの時間とセーブ回数がクリア時に表示される。攻略の手順がわからない初回こそ時間がかかるが、手順を覚えて戦闘にも慣れれば当然短縮される。このためクリアのタイムアタックを行うプレイヤーは続出しており、攻略本もタイムアタック用のチャートが作られるものがあった。 本作の時点ではこの2つしか表示されず、また隠し要素の開放に関係するのはクリアタイムのみであったが、『2』からはセーブ回数や回復量なども考慮されるようになり、プレイ内容に応じたランク付けが行われるようになった。 2人の主人公による異なったストーリー展開 大まかな謎解きの内容こそ同じだが、主人公の能力やパートナーの違いによりストーリー展開も違いを見せており、それぞれで違う内容が楽しめるのも魅力。ボリュームの増大に一役買っていると言えよう。 マルチエンディング方式 会話イベントでの選択肢での選択や、危機に陥った仲間を救い出せたか否か、脱出人数などの条件により、エンディングが分岐する。 マルチエンディングを採用しているシリーズ作品は現在でも数える程である。 ベストエンドはパートナー生存 もう1人の主人公の救出になるが、バッドエンドのルートでないと見られないファイルがあるなど、各ルートの作りこみも細かい。 エンディングごとに実写ムービーも用意されており、その内容も様々。例えば、パートナーと二人で脱出するエンディングは、他のエンディングには無い会話シーン付きのムービーになっている。 エンディングだけでなくストーリーそのものもいくつか分岐があり、一部が読めなくなるファイルやパートナーがピンチの主人公を救出するか否かが分かれたりもする。 隠し要素の存在 ベストエンドを見たデータの引継ぎでスペシャルキーがもらえ、洋館のある場所でコスチュームチェンジが可能になる。 クリアタイムが3時間以内で、ラスボス専用武器のロケットランチャーが弾数無限で使用可能となる。ほぼすべての敵を一撃で粉砕する威力で、今まで悩まされたゾンビなどを次々に吹き飛ばせて爽快感抜群。 この入手自体がプレイヤーの腕前を示す一つの指標でもあり、人気の隠し要素として以降も定着することとなった。 さらに無限ロケットランチャーを入手したデータで、ベストorグッド(パートナーかもう一人の主人公のどちらか生存)エンドを見ると…?(以下ネタバレ反転) スタッフロールでのキャラクターの操演シーンの全てが、残虐シーン(敵を撃破・もしくはキャラが敵や罠により殺される)に差し変わる(通称「残虐エンド」) その他の特徴 アイテム欄にて「入手したアイテムを調べる」ことが可能。 3Dグラフィックで拡大表示されたアイテムを上下左右に自由に反転し、正式な名称が判明していないアイテムの識別やアイテム自体に隠されたギミックを発見することができる(*4)。 当時のCGとしてはアイテムのグラフィック全般がしっかり作りこまれており、武器類も現実の銃器の再現度が高い。 賛否両論点 多くの続編が出ている現在の基準で見ても、本作の難易度は易しいとは言い難い。謎解きや戦闘の回避など様々な場面で頭を使う必要があり、当時は投げ出すプレイヤーも少なくなかった。 戦闘の難易度の高さ プレイヤーの射撃攻撃は発砲のアクションより前に弾薬が消費される仕様であるが、この瞬間に敵から攻撃を受けるとまだ発砲していないのに弾が減ってしまう、いわゆる不発弾の現象が発生するので運が悪いと余計に弾薬を消費してしまうのも難易度を高めている要因となっている。弾薬の入手量も他作品と比べて少ない。 主なクリーチャーとなるゾンビが他のシリーズ作と比べて強い。 『2』や『3』と違いゾンビがあまり怯まず、狭い空間での戦闘になる。そのうえ攻撃範囲が広めで、少し近づいただけで掴みかかってくるため、鈍足にもかかわらず戦闘回避が難しい。 後発のシリーズと大きく異なるのが、敵を振りほどく際に周囲の敵を巻き込めないという点。複数のゾンビがいる場合、プレイヤーが掴まっている間は他のゾンビはその真横で棒立ちになっている。敵が3体もいれば、「ゾンビに掴まっている間に他のゾンビが接近 → プレイヤーが掴みかかっていた敵を振りほどく → 真横で棒立ちの敵に掴まる → その間に押し倒された敵が接近 → また掴まる」のループでゲームオーバー確定。 ダメージ自体は噛み付きで10と低いが、連続で何回も噛み付くため最弱に見えて実は本作で最もダメージ量の多い敵となりがちである(*5)。本作のゾンビは体力も高く、ベレッタの弾を激しく消耗する上、死んだふりも何回もするため本当に倒せたのか不安感を煽られる。 ゾンビが強いからこそ、先へ進む緊張感や遭遇した時の恐怖が強いともいえる。一体一体は弱いが物量で攻めてくる後のシリーズのゾンビとは違った恐ろしさである。 シナリオ中盤から洋館に出現するハンターは攻撃のリーチと移動速度に優れ、「主人公の体力が黄色以下かつハンターがダメージを受けている状態」だと予備動作無しの即死攻撃まで行ってくる(*6)。また、同じ条件のときには頻繁にジャンプ攻撃も行うため、攻撃をかわされることも多い。 有効な武器はグレネードガンのグレネード弾や硫酸弾またはコルトパイソンで、これらは一撃で倒せる。しかしコルトパイソンの入手は基本的に洋館攻略の終盤になってしまう(*7)。 このためグレネードガンを入手できないクリスは、コルトパイソン入手までの間をショットガンで代用しなければならない。その場合は近づいて数発撃たなければならないため、体力が黄色以下だと「タイミングが狂うと即死の危険性に常に晒される」こととなり、苦戦を強いられる。 また、コルトパイソンを入手しても弾薬の入手数も少ないため、どうしてもボス戦に向けて温存することを考えがちになる。実際はコルトパイソン入手後のボス戦はいずれも他の武器で代用して問題のない程度のものなので必ずしも温存する必要はなく、それに気が付くと楽に攻略できるのだが、初見プレイではまずそんなことはわからない。 最終ステージの研究所の後半に出現するキメラも、ハンター同様に強敵である。天井に取り付いて高速で移動したり、頻繁に床と行き来するなどトリッキーな動作が多く、攻撃を安定して当てることが難しい。 また、即死攻撃こそ持たないが、天井に張り付いて体当たりする攻撃はダメージ量が20と高く、ハンターとは違った意味で苦戦しやすい。耐久もコルトパイソンやグレネード弾では一撃であるものの、その他の弾薬では倒すのに必要な弾薬数はハンター以上である。一応ショットガンなら攻撃範囲が広いので、天井に張り付いている状態でも他の武器より命中させやすいというメリットはある。パイソンやグレネードでは一撃で倒せるものの張り付いていると当てにくいので、ショットガンで叩き落とした後に一撃で倒せる武器に切り替えて攻撃すれば逆に弾薬の節約になったりする。 『2』以降と比べてショットガンの火力が抑えめで、ゾンビこそは至近・上方射撃で一撃となるものの、ケルベロスやウェブスピナーは大抵は3発以上要する(以降のシリーズでは大抵は2発)。 さらには、クロウのようなゾンビ以下の雑魚敵でも1発では落とせないこともある(まず相手にすることはないものの)。ゾンビを除くと全体的にベレッタとショットガンでは倒すの必要な弾薬数の差が後のシリーズと比べて小さく、思わぬ弾切れを食らう羽目になることも。 この煽りを最も受けるのが中庭でのケルベロス対処である。死角の多い広い場所で四方から高速波状攻撃をしかけてくるため倒すのにも照準を絞り切れず、避けきるのも難しい。 攻撃を当てて倒れている間の無敵時間も長く、効率的に複数にショットガンを当てづらい。ケルベロス自体登場数は少なく、難しいのはたった2ヵ所であるが、何度も通ることになる場所である。 とはいえ、攻撃範囲が広く複数の敵を一度に攻撃できる点は有用であり、この武器が役立つ場面は決して少なくない。実際に特にヨーン戦は攻撃判定の大きさから効率的にダメージを与えやすく、ケルベロスやハンターとは異なり善戦しやすい。 逆に使うと無駄が多くなるのがプラント42戦である。的が大きくかつ動かず攻撃も回避しやすいため、威力が低くとも連射しやすいベレッタで十分対処できる。 触手に当たらないよう距離をとればショットガンの威力は減衰し、さらに攻撃を一定確率で無効化されるため、ここでショットガンの弾を消費するのはもったいない。特にクリス編ではここで浮かせたショットガンの弾数が後々響いてくることになる。 探索と謎解きの難易度が不安定 スタート地点となる洋館は最初から寄れる場所が多く、謎解きも集めるべきキーアイテムも多い為にかなり探索に苦労する。 その一方で、中庭地下以降はほぼ一本道で謎解きもかなり簡素になっていく。実際のところ、今作のプレイ時間の大半は洋館での探索活動が占める。 この序盤の探索箇所が一番探索箇所が広くて厳しいと言う仕様は『2』の警察署や『3』のラクーン市街地でも引き継がれている。 謎解きは謎解きにどのアイテムが必要か分かりにくい、そもそも初見ではどんな謎解きやアイテムがあるのか分からないので所持品満載で入手出来なかったり、必要アイテムが無いので解けないという展開になり易く、アイテムボックスを頻繁に経由する羽目になる等、煩わしさがある。 複数のアイテムを持ちいた謎解きや、一度使用したアイテムを暫く経ってから再度用いると言ったややこしい謎解きも多い事から初見では使用後のキーアイテムをアイテムボックスに入れるのを躊躇ったり、預けて必要になった際に地団駄を踏みながら回収に戻ると言った展開になりがちになってしまう。 探索の自由度が高い反面、数回クリアして全クリアまでの解法やダンジョンの構造が頭に入ってくると謎解きのためにあちこちを走り回される点が顕著に感じられやすくなり、アイテム運用の煩わしさも相まって冗長感が増しやすい。 本作限らず、アドベンチャーゲーム全般に言えることではあるが、本作はマルチエンディング方式という再プレイを促しやすい構造になっているので、やはり気になるところだろう。 主人公の選択 本作は2人の主人公から1人を選んでプレイする(*8)。 選択に応じてストーリー、HP、アイテム所持数、入手可能武器などが異なり、一応EASY/HARDの難易度が設定されている。 しかし、この選択が少々、曲者。 女性主人公は「ジル・バレンタイン」で、設定上の難易度はEASY。 所持可能アイテム数は8で、最初からベレッタ(ハンドガン)を持っており、序盤の道中で強力なグレネードガンが手に入る。グレネードガンは弾薬に種類があり、敵に対して効果的な弾を選ぶことができれば非常に強い。総じて威力の割りに弾数が豊富なのも嬉しい点。また、パートナー役のバリーが要所要所で助けてくれる。 バリーのおかげでショットガンがすぐに手に入るため、厄介なゾンビも最序盤から安全に排除可能。中盤以降になって出現するハンターもグレネードガン一発で倒すことができ、コルトパイソンを回収するまでに攻撃を受けるリスクが低い。 ただしHPが低く、ゾンビに数回(*9)噛まれただけで瀕死状態になるので、こまめな回復が必要。回復アイテムを探す手間も掛かるため、極力ダメージを受けないように立ち回る必要がある。 グレネードガンが3種類の弾薬を使用する仕様上、各武器の入手弾が少なくなる(*10)ので上手く武器を使い分ける必要がある。 戦闘や移動、そして今作の恐怖表現に不慣れなプレイヤーにとっては意外と厳しい。 男性主人公は「クリス・レッドフィールド」で、設定上の難易度はHARD。 所持可能アイテム数は6で、初期装備はナイフのみ。すぐにベレッタも手に入るが、ゾンビやケルベロス(犬)に対しては与えられるダメージが何故かジルより低く設定されている(=ジルより弾薬を消耗してしまう)。それでいてエリアの敵配置が、ジル使用時より数が多い場面がある。 手に入る武器の数自体はジルと同じだが、グレネードガンの代わりに取れる火炎放射器は限られた範囲でしか使えず、使い勝手で大幅に劣る。 必然的にショットガンやコルトパイソンを多用することになり、計画的なアイテム入手や弾薬使用が必要となる。ジルより持ち運べるアイテム数が少ないのもなかなか厄介。 キーピックによる鍵開け技能を持っていないため、洋館攻略の際の必要な鍵が1つ増え、入手まで不利なルートを通らざるをえない。机の鍵あけにも消費アイテムの「小さな鍵」が必要なためただでさえ少ないアイテム所持欄を圧迫する。 序盤のショットガンを手に入れるまでが特にきつい。攻撃力不足のベレッタではゾンビを全て倒すことはできず、敵を避けざるをえない。ジルと違い敵への有効な対処法を持たないままかなりの数の部屋を探索する必要がある。 後半洋館に戻ってきたときも、コルトパイソン入手まで有効な対処法がないままハンターと戦わなければならない。 パートナー役のレベッカは新人隊員だけあって頼もしい存在ではない(*11)ため、イベント面でもキツい展開が多め。 一方でHPがかなり高いので少々のダメージは気にしなくて済み、進行によってはレベッカが治療してくれる。また、武器が少ない分、各武器の配置弾薬が豊富で進行に応じて揃うので武器管理面においては若干楽。その為、意外に難所を強行突破したり、ゴリ押しでボスを攻略できたりする。 ジルは一応「EASY」と銘打ってはあるが、序盤で手に入る強力な武器を有効活用できず、弱い武器ばかり使ってしまうとダメージを受けやすくなり、低い体力のせいで難易度が高く感じてしまう。よって弾数を把握できない初見プレイでは結局どちらを選んでも難しいということになりかねない。 では本質的な難易度自体はどうなのかといえば、以下の要因からそこまで高いとも言いきれない。 + 具体例 メインとなるゾンビは他のシリーズ作に比べ配置数が少なく、ショットガンの至近・上段攻撃を使えば一撃で倒すことができる。 ハンターやキメラにはコルトパイソンやグレネードガンで(回避しても可)、ゾンビにはショットガンでと使い分けるようにすれば、ショットガンの弾自体はゾンビを倒す分には十分に足りる程度にあるので、あえて弱いベレッタを使う必要は薄い。 強敵とされるハンターにしても実際対処は難しくはない。 「攻撃は左手のみ(*12)で行われるため攻撃範囲は狭く、右横を走り抜けると簡単にかわせる」「視認範囲が狭い」「こちらが近づくまで止まっているかゆっくり動く」「同時出現数はゾンビよりも少なく、たいていは多くとも2体」「即死攻撃となる首狩りは自分から攻撃してHPをある程度減らさない限り使ってこない」「首狩り以外は攻撃力は並」「ゾンビのような連続攻撃はない」「ジャンプ攻撃の隙が大きめ」など弱点は多い。慣れればゾンビより簡単に回避する事も可能な上、多用するツメ攻撃は10ダメージしかなく、ゾンビのような拘束攻撃でもないため、一撃くらえば簡単にすり抜けられる。 クリス編では「コルトパイソン入手まで有効な対処法がないままハンターと戦わなければならない。」とは前述したが、この通りハンターはゾンビよりも回避が容易かつ基本ダメージも低めなため、慣れさえすれば序盤ほどのきつさはない。 要するに一見強そうに見えるが回避か一撃撃破を前提にするならば即死攻撃は封じることができるのでただのゾンビ以下のザコに成り下がる。 ハンター同様に強敵としたキメラについても右手のみで攻撃を行い、また基本的に影を避けて走っていれば攻撃を喰らうことはほとんどなく、更に主な出現箇所も1度行けばそれまでの場所であり、終盤の敵としてはかなり空気な存在。ハンターのような初登場時の専用ムービーなどもない。 またショットガンが通用しにくいケルベロスは銃声や付近でのダッシュ、接触で察知する特性があるため、慣れが必要ではあるが近づかないように歩いていればステルスしながらやり過ごすことができたりする。 さらに、回復手段となるハーブや救急用スプレーの量もかなり潤沢。 グリーンハーブについては大抵の場合3~4個まとまって配置されている場合も多く、それらに加えレッドハーブも1~2個同時に配置されていることも。 きちんとその都度回収・使用していけば「肝心な場合に回復できない」という事態に陥ることは少なく、体力の低いジルでも安心して攻略を進めることができる。 しかしながら、第1作でそれまで前例のなかったゲーム性ゆえに手探りでのプレイとなりやすかったこと、有限のアイテムや動かしづらいラジコン操作などからくる当時としても珍しかったシビアなゲーム性、恐怖演出に不慣れなプレイヤーでは冷静に分析して対処法を見出すのは容易な事ではなく、多くのプレイヤーが何度もクリーチャーの餌食となり、クリアには苦労を強いられた。 問題点 隠し要素の問題点 隠し要素は、クリアデータの次の周回にしか適用されない。 つまり1周目で3時間クリアでバッドエンドなら2周目ではロケットランチャーのみ解放されるが、2周目がベストエンドで3時間以上かかったなら3周目ではスペシャルキーのみ解放され、ロケットランチャーは未開放に戻ってしまう。これは後の本作の移植版でも同様。 一見して最強武器のロケットランチャーだが、実は微妙に取り回しが悪い部分がある。 射角の変更が不可能な仕様になっているので、水平射撃が当たらない敵には通用しない。よって這いずりゾンビや天井を移動している際のキメラには無力。ハンターにはジャンプで飛び越えられる場合も。 『2』以降は射角変更不可はそのままだが、上下の判定が広がり当たるようになった。 また構えるのに時間がかかるため、ハンターやケルベロスのような動きの速い相手には相性が悪く、反動も大きくて連射も効かないためカラスのように的の小さい相手が多数の場合には攻撃しにくい。 結局のところ、まともに相手できるのは的と動作が大きいボス敵と動きが遅いゾンビぐらいに限られ、他はこちらに気づいていないときに打ち込むか距離を詰められないうちにちまちま攻撃するような使い方になってしまう。 シナリオの問題点 ストーリー冒頭の展開は、クリス編は「クリス、ウェスカー、ジルが館にたどり着き、バリーは行方不明」で、ジル編は「ジル、ウェスカー、バリーが館にたどり着き、クリスは行方不明」となるのだが…。 ジル編では行方不明のクリスが終盤で黒幕に囚われていたという内容で登場するのに対し、クリス編ではバリーについて一切言及されない。 この点は続編以降で「生還者はクリス・ジル、バリー、レベッカ、ブラッドの5人」と確定された後に発売されたリメイク版でもフォローされていない。 ジル編ではクリス編のパートナーであるレベッカが登場しないのだが、レベッカの存在が完全に削られた内容となるのでストーリー上においては違和感はない(*13)。 英語音声・日本語字幕だが、英語の教科書の文章と言われるほど台詞のニュアンスと演技が拙い。 海外のプレイヤーからは酷評され、日本人からしてもやや違和感を感じるレベルである。ところどころ演技がオーバーすぎる箇所(*14)も散見される。 とりわけ中盤に登場するリチャードに至っては、上記注釈の例でピンとこない人でも一発で気づくであろう棒読みぶり。毒の影響で息も絶え絶えであるのを意識したのであろうが、これでは登場時の緊迫した雰囲気が台無しである。 後年、関係者が語ったところでは「300行ほどの台詞を並べたエクセルシートを役者に渡して3回ほど収録させ、一番いいテイクを用いた」とのことで、役者たちが台詞のシチュエーションがわからないまま収録に挑まされた結果、このような演技につながったのだという。 あまりにも強烈すぎてファンからは完全にネタとして扱われており、後年のリメイク版の台詞をオリジナルに変更するMODを作る有志まで現れるほど。 なお、英語ボイスの違和感から「日本人が演じている」と言われることもあるが、本作の声優は基本的に後述の実写ムービーの面々であるため、これに関しては誤りである。 数々の演出やゲーム設計の工夫で没入感は強いが、冷静に見ると設定やストーリーのツッコミどころは多く、また用意された設定が活かされずもったいない面もある。 何周もプレイしてホラー的な面に慣れてしまったプレイヤーからは一転してそうしたツッコミどころをネタにする、という面もある。 + 一例(ネタバレにつき折り畳み) 開始当初は美術品を活用した異常なカラクリだらけの怪しい洋館とそこに住まう魔物、という構図なのだが、ストーリーを進めると地下に生物兵器研究設備があり、怪物はその事故で誕生した、と判明する。このため後から考えるとSF的な設備を偽装するために古めかしいヘンテコな仕掛けを山積みしている、というシュールな図式になっている。 仕掛けも大きなクランクで水門を開ける、違うクランクで通路を回転させる、ピアノで特定の曲を弾くと隠し扉、毒ガスの出る穴を塞いでスイッチを押すとケースが開く、近づくと転がる大岩などやりたい放題。 本作では上記の通りスタート時点での雰囲気でそれを緩和しているためまだ大人しい部類であるが、『2』以降はこの壮大な仕掛けの傾向をどんどん強化していったため、ある意味「シリーズの特色」として受け入れられるようになっていった。 製作スタッフが後に語ったところによれば、洋館が仕掛けだらけとなっていることへの理由付けとして、洋館の設計者の死の経緯を記したファイルが登場する予定だったのだが、諸事情から没となってしまったという(*15)。 また舞台となる洋館および研究所は山の中に存在する設定だが、「野生動物がウィルスを広めるリスクが高い場所に研究所を作るとかおかしい」とも度々ツッコまれる(実際、事故により多数の野生動物に感染してそれが敵として出てくる)。こちらは後に公式でもツッコミのネタにされており、その上で特に深い意味のある理由付けが行われていない。 事件を起こす原因となった企業の大ボス達は残忍な人物達なので、生物災害が起こることを承知でデータの入手の為にあえて研究所をこの場所に設置したとも考えられる。後付けとも言えるが…。 ゲーム目的の一つである「行方不明になったブラヴォーチームの探索」という要素だが、肝心のチームメンバーの扱いは雑。 クリス編パートナーのレベッカ以外だと、会話できるメンバーはエンリコとリチャードのみで、残る3名(ケネス、フォレスト、エドワード)は発見時点で死亡している。リチャードもクリス編だとルート次第では既に死んでいる状態となっている。取扱説明書ではキャラ紹介がなされイラストも用意されているのだが、それがストーリーにほとんど活かされていない。 ゲーム中で説明がなく、謎に終わる要素・行動がいくつかある。 OPで拾われる千切れた腕の主。後述のように攻略本で説明されているが、ゲームだけだと一切説明がない。 ゲーム冒頭、一発の銃声を調査するために主人公が赴くという展開なのだが、結局銃声の主は不明。おそらく最初に発見されるケネスのものだと思われるが、ケネスの遺体からは銃弾しか見つからず銃そのものは拾えない。 さらにジル編ではケネスのいる通路の前に食堂で血痕を発見するが、それの正体も不明のまま。バリーがこれを調べるが、結局何も説明なし。引きずったようなものでもなく、何の脈絡も無くそこに血溜まりが忽然とあるだけなのでそもそもが非常に不自然。 メタ的に見るならば、この直後にゾンビとの初遭遇イベントがあるので一時的にバリーを引き離す必要があったのだろうが、もう少し違和感の無いものをバリーに調査させることは出来なかったのだろうか… 何故か全く扉などで通じていない空間(ボス戦で2階から穴が開くことで入れる)に墓石があり、地下の厨房に抜ける道が開くようになっている。そういう仕掛けにしてもあまりにも謎な配置の上、調べても誰の墓とも説明されない。 上述の没ファイルでは誰の墓だったのかが明かされており、リメイク版で正式に反映されている。 ジル編のバリーは当初、一度ジルと別れて食堂を調査に戻りジルは反対側の部屋から調べるという展開になるが、その後に別の部屋でジルと再会したり助けに現れることがある。その際に「食堂を調べていたのでは」と尋ねられるのだが、別の部屋にやってきた理由を説明しない。 最終的に彼は黒幕に脅されて行動していたことが分かるので、「食堂から調べる」はジルと離れるための嘘の可能性が強いが、だったらなぜわざわざジルのいるエリアの方に来たのかは結局謎。 こちらもメタ的に見るなら、バリーが調べると言った食堂側は全て鍵がかかっているので探索のしようがないという状況にはなっている(キーピックで開けられる部屋はあるが調べる前にジルに渡してしまっている)。そのためジルに調べる様に言った反対側に来た理由付けは出来なくもないのだが、バリーは「気になることがあってな」というあまり上手くない言い訳で有耶無耶にしている(ジルもあまり気にしていない感じではあるが)。 ジル編のバリーがプラント42戦で所持する火炎放射器の出どころや、最終決戦で投下されるロケットランチャーがヘリにあった理由が不明。後者は攻略本で説明されているが、前者はいまだ不明なまま(*16)。 クリス編でエンリコと出会うと、クリスを裏切り者と誤認したかのような行動をとるが、どうしてそのような誤解をしたのかが不明で、それを示すファイル等もない。なお、ジルの場合は「1人か?」と聞くだけで疑ってはいない。 「クリスが駆け寄ろうとすると制止し、「裏切り者め」と銃を構える→その後クリスの背後から銃弾が飛びエンリコ死亡」という内容なので、クリス本人への反応ではなく「クリスの背後に黒幕がいるのに気が付き攻撃を決意 → 射線にクリスが入らないように制止して構える → 一足先に黒幕から撃たれる」とも解釈できるが、描写がやや曖昧。 また、ジル編ではこういった反応が一切なく、ジル単独もしくはバリーといると知ると警戒を解いて話している最中に射殺されている。 後の作品では近隣の施設でアンブレラが出した書類にクリスの名前があったことから、クリスを内通者と誤解した、とも取れる内容が描かれている。 ジル編のベストエンディングルートのバリーの行動が、どうもうっかりさん過ぎる様に見えてしまう。 バリーによって危機を回避出来たジルは早く脱出しようと提案するが、黒幕との会話の内容を聞いたバリーは「そんな物騒なヤツをS.T.A.R.Sが野放しにするのか?」といった旨を話し、ジルも同意。意気揚々と究極の生物兵器であるという、タイラントをともに処分するために奥に進むのだが…。 タイラントの入ったカプセルを発見したバリーは「あの装置でモニターしているのだろう」と装置を操作し始める。おそらくは装置を止めて処分しようとしたのだろうが、タイラントが活動を始めてしまい、バリーは銃を構えるもののタイラントに吹き飛ばされて気絶。 結果、ジル1人で対峙することになり、その間に黒幕が起爆装置を起動する時間をも与えてしまうことに。直前にこそジルの危機を救ったものの、その後の行動はあまり良いところがない様に見えてしまう。 特に、装置を操作するシーンは見ようによっては「操作を誤ってタイラントを起動させてしまった」という様にも見えてしまう。リメイク版では無理のない演出になったものの、本作の経験者は先述の様に思った方もいるのではないだろうか。 研究所の起爆装置作動の展開は、ジル編では黒幕が作動させるため証拠隠滅と道連れを図ったと納得できるのだが、クリス編ではレベッカが「研究所のデータを調べたところ、まだウィルスが多数眠っていると判明したので思い切って爆破した方がいい」と提案、クリスも「後には引けない」と了承するというツッコミどころ満載のものになっている。 ゲーム中で手に入る資料だけでも、既に周辺の動植物にウィルス汚染が広がっており、市街にまでゾンビの被害が及んでいることがわかる。研究所の爆破だけでは滅菌として不十分だろうし、さらに言えばいくつかファイルで回収したとは言え大企業の汚職の証拠が大量に残された施設である。現場の判断で軽率に吹き飛ばしていいような話ではない。 『2』で洋館事件の真相を周囲に信じてもらえなかった背景には「警察署長の企業との癒着」「館の爆発による証拠の消滅」という理由があるのだが、クリス編から繋がると考えると2人の行動がますます軽率でマヌケに見えてしまう。前者はともかく、後者はそりゃそうだろうとしか言えない。 リメイク版でもそのままになっている。ジル編だと黒幕はタイラントに攻撃されてから姿を消し起爆装置を作動させるものになっているのだが、それならクリス編も同様で良かったような…。 完成時にはまだ続編を出すということは想定していなかったので、原因を爆破で消去してハッピーエンド…というカタチで終わりにしたかったということもあったのかもしれない。 総評 アクションアドベンチャーにホラーの要素を加えたゲーム性は、「サバイバルホラー」という新たなジャンルを生み出し、そのデファクトスタンダードとなった作品である。 以降シリーズ化がなされ、カプコンの看板タイトルとして順調に成長してゆくことになるが、後の作品である『2』『3』『コード ベロニカ』などのシステムの大枠が本作と同じであることからも、その完成度が高いことは明らかである。 本作の最大の売りは徹底した恐怖演出であり、当時のユーザー達に衝撃を与えたほか、他社の同系統の作品にも多大な影響を与えたことは無視できない。 ただ、敵の理不尽な攻撃で体力が一気に減らされたり、即死の危険性に常に脅かされたりする一方で、攻略法さえ分かってしまえばザコ敵を一撃撃破で容易にクリアできてしまったりと、ゲームバランスについては極端であることは否めない。 また武器の種類が少なかったり、性能の限界で敵の同時出現数が少ないなどの問題点もあるが、その分シンプルに楽しむことができるともいえる。 シリーズが進むにつれて複雑化していったバイオシリーズの原点を知りたいならば本作をプレイしてみることをお勧めする。 余談 プレイする前から盛大なネタバレ 前述のように「地下に生物兵器研究設備がありゾンビたちはその事故で誕生した」ということが途中でわかるストーリーなのだが、よくよく考えると「BIO HAZARD=(病原体などの流出による)生物災害」というタイトル自体が真相をばらしてしまっている。 ゾンビ物にあるある設定ではあるし、プレイヤーの全てが言葉の意味を知っているわけでもないだろうが…。当然ながら、『2』以降は生物災害を前提にしたストーリー展開となっている。 TVCMでは例の振り向きシーンが使われた。これは平日ゴールデンの御茶の間にさえ流されていた。 ちなみにこの「振り向きゾンビ」だが、目にはっきりとした黒目があるなど生前の面影を残しており、かなり生々しい。 これは道中に出現するゾンビも同様で、不意に顔がドアップになった時はゾッとすること受け合い(*17)。後のシリーズやリメイク版のクリーチャー然としたゾンビよりも怖いという声も多い。 本作のハンターの即死攻撃は本当に首が飛ぶ。ゲームオーバー画面で表示されるプレイヤーキャラの死体も首無し死体である。あろうことか、本作の予告映像はこの首飛びで締め括っていた。 同社の看板作品である『ストリートファイター』シリーズの一作である『ストリートファイターZERO』のPS移植版に「ゲームインフォメーション」というモードでカプコンの新作を紹介するムービーを収録しており、本作の映像も見られる様になっていたのだが、こちらでも上述と同様に首を狩られる場面で締め括られていた。看板作品に収録されていたこともあり、うっかり観てしまって予期せぬショックを受けた方もいたのではないかと思われる。 ちなみに、テーマソングである『夢で終らせない…』が紹介映像中に流れる様になっているため、爽やかな曲に合わせて首がすっ飛ばされるという妙な映像となっている。 他にも、ボスキャラのプラント42の触手に捕まって殺されると体が真っ二つに千切られるなど、まだ規制が緩かったということを考えても、なかなか過激。 次回作以降の日本版は表現規制の強化の影響もあって海外版に比べて残虐描写が緩和されており、このような殺され方の場合でも精々、上半身が血塗れになるか大量の血が噴き出す程度に抑えられている。しかし、本作は日本版の時点でこれである。 ゾンビは「知能は低下しているが生前の習慣からドアの開閉程度の作業は出来る」という設定であるが、PSのシリーズ作品でドアを開閉してエリア移動するゾンビというものは(スペック上の問題で)登場しない(*18)。しかし、本作では一部のイベントでゾンビがドアを開けて侵入してくるシーンが見られる。 例の振り向きゾンビと、洋館地下のゾンビが該当する。後者はムービー付きで出現する。 ちなみにディレクターズカット版のアレンジモードでは、三上真司氏の遊び心から後者のゾンビは「ショットガンで頭部を破壊できない」「コルトパイソンですら倒すのに3発も必要」という凄まじい強化が施されている。 近年の作品ではゲームハードのスペック強化もあって、ゾンビがドアを開けて移動してくる機会も増えてきている。 状態異常「毒」について 前半に出てくる大蛇のボスキャラ「ヨーン」は毒を持っており、「この毒は(通常の毒消しの)ブルーハーブでは解毒不可」と公式ガイドブックなどにも明記されている。 だが、実際はこの時点ではブルーハーブが手に入らず(*19)、ブルーハーブ入手時期にある2回目ヨーンとの戦闘ではいくらかまれようがダメージだけで毒状態にならないので、攻略上はほぼ意味のない情報である。 なお、ヨーンの毒は館のある部屋に置かれている血清でのみ解毒可能な設定であり、これはイベント進行により入手可能なアイテムとなっている。劇中でヨーンに噛まれたリチャード隊員に届けるイベントがあり(*20)、ルート進行によっては自分が噛まれた時にはこれを取りに行くイベントが発生する(*21)。 イベントの進行状況によっては「パートナーに血清の部屋まで運ばれ、体力も回復する」ということになるので、後述の公式パーフェクトガイドでは(アイテム整頓も兼ねて)「一回はわざと噛まれるように」などととんでもないことを書かれていた(*22)。 シリーズ中では異色な点として、やたらと熱いOP&爽やかなEDボーカル曲と実写オープニング・エンディングがある。 OP曲『氷のまなざし』と、ED曲『夢で終らせない…(*23)』はタイトル通り日本語楽曲である(*24)。現在定着しているようなシリーズのイメージなど全く無かったが故に、現在から見れば正に異例の起用となっている。 海外版では例の如く別のBGMに差し替えられているが、日本版もSS版やディレクターズカット版ではそちらの曲の方が収録されている。権利関係の問題なのか作品に合わないと判断されたのかは謎である。 曲自体は良曲であり、今でも人気。ゲームの大ヒットによりオリコン初登場60位とヒットを飾った。『夢で終らせない』の方はTVCMでも使われていた。 差し替え後のED曲『Still dawn』も『夢で終らせない…』に似た爽やかな曲調となっており、合わないと思われていたとも限らない。また、差し替え後のOP曲『Terror』はそもそも『氷のまなざし』の原曲(*25)なのでほぼオフボーカルのような感じになっている。 『夢で終らせない…』はホラーゲームである本作の内容とタイトル名から「(凄惨な惨劇の数々を)夢で終わらせてくれ」などとネタにされることも多いが、実際は「現実を生きる者の力強さ」を随所にちりばめた熱い歌詞である。 曲と共に本編の雰囲気とはかなり趣の異なるものの、クリアの達成感や生還のカタルシスを非常に煽ってくれる演出に繋がっており、後のシリーズでは見られない本作オリジナル版ならではの要素と言える。 『氷のまなざし』はオープニングムービーの登場人物紹介部分で流れるのだが、キャラが切り替わる毎に違う部分を流し、それを繋ぎ合わせているのでこれを見ただけではどう言う曲なのかいまいち判りづらい。また、日本語楽曲だが一部英語詞も存在し、ムービーで使用されているのはその部分である。 熱い曲調と相反するタイトルだが、肝心の歌詞は氷に例えたまなざしのごとく冷たい恋模様を暖かく応援するラブソングである。 一見、本作と関連性の無さそうな歌詞だが、よく聞いてみると「時が止まっても(ゾンビ化)」「ツメアトは消えない(ハンター)」など、本編の内容をイメージしているとも解釈可能なフレーズがある。 オープニングムービーが実写なのは、当時はCGの技術力が不足していたため。後のシリーズではCGムービーを使うようになったため、結果的に本作のみの要素となった。 今見ると非常に切ないクオリティではあるが、グロ描写はたっぷり含まれており、実写映画さながらの迫力と臨場感もあって生々しい。後のCGオープニングムービーよりもむしろ良いという声もある。 襲い掛かってくる何者かからの視点で逃げまどうクリスを描写するカメラ、見開かれた眼球が大写しにされそこにタイトルが被さる…という演出も、実写ならではの生々しさが表れている。 ただこのオープニングのタイトルデモ、演出の一環というところなのだろうが劇中の勇敢に活躍するクリスと違い、やられ役のごとく一方的に襲われる様な映像になっているので、かなり情け無いという風にネタにされることもある。 登場人物を演じた俳優についてはスタッフロールにファーストネームのみが記載されているものの、あまり情報公開が行われていなかったため「スタッフ」「専門学校生」など様々な憶測を呼んだ。『バイオハザード』シリーズは後に、ゲームとは別世界の設定で実写映画が公開されたが、そちらに登場するゲームと同姓同名のキャラを演じた俳優より、似合っているとも言われる(*26)。 ジョセフが拾い上げた拳銃にちぎれた手首がついてくるという描写があるが、手首の主についてはゲーム中で一切解説されない。攻略本では「ブラヴォーチーム隊員エドワード・デューイのもの」と説明されているが、説明書の人物紹介にはエドワードについて一切記載がなかった(*27)。後にエドワードは『バイオハザード0』で登場している。 実は開発当初は日本語音声による吹き替えであった。雰囲気が出ないということで没になり、英語音声 + 日本語字幕で作り直された経緯がある。後にデュアルショックバージョンのコンプリートディスクのおまけとして日本語版ムービー(クリス版)が収録されている。 『ゲームセンターCX』のDVD-BOX第12弾にて有野課長がチャレンジした際、この実写映像のOPは多摩川の川原で、それ以外の部分は青山スタジオで撮影したという裏話が暴露された(*28)。撮影で貰ったベレッタのモデルガンを検問で見咎められて凄く怒られたなど、そのほかの裏話もされたが、「特典映像でもあかん」「Z指定よりもヤバい」とのことで、こぼれ話の一部は管プロデューサーによるナレーションで規制されている。残念な話である。 オープニングムービーの最後はキャストの紹介が行われていくのだが、ウェスカーのみ妙に気怠そうな態度をしている。他のキャラクターはカッコよくタバコを吸ったり、銃を構えたりしている中、何故か彼だけ疲れが見える演技である。担当した役者は乗り気でなかったのだろうか? ちなみに、この実写ムービーでクリスを演じた俳優のCharlie Kraslavsky氏は、『2』の非公式リメイクから生まれたサバイバルホラーゲーム『DAYMARE 1998』の続編『Daymare 1994 Sandcastle』にカメオ出演している(参照)。 サバイバルホラーというジャンルを確立させたゲームではあるが、元祖ではない。元祖は1992年に発売された仏製PCゲーム『Alone in the Dark』との認識が一般的。 本シリーズの特徴である固定カメラ視点やラジコン式操作方法、プリレンダリングの背景にリアルタイムポリゴンのキャラという画面構成や、謎解きのヒントや物語の背景が描かれた書物が存在するという点も共通している。 カプコンに残ったスタッフは『Alone in the Dark』についての言及を避けているが、本作のジェネラルプロデューサーを最後にカプコンから独立した藤原得郎氏は2003年の「CONTINUE」誌掲載のインタビューで「結果としては(表現方法を)参考にしました」と明言している。 ただ、パソコンゲームゆえに知名度が低くマニア層にしか知られていなかったタイプのゲームを一般ゲーマーに普及させた功績は大きい。演出面においても、テクスチャの貼っていない生ポリゴンだった『Alone in the Dark』と比べ格段に向上している。 また、操作性の面でも向上が見られる。『Alone in the Dark』は、調査や攻撃といった行動をステータス画面のコマンドから逐一、切り替えることで行う仕様となっており、もともとパソコンゲームであったことも手伝ってキャラクターの方向転換の仕方も非常に癖があるため、操作性そのものはあまりよくなかった。 一方の本作では、ラジコン操作の難しさという同様の点はあるものの、それが恐怖演出の一要素として作用していること、調査と攻撃をボタンだけで使い分けられることもあって、『Alone in the Dark』よりはるかに快適な操作性を実現している。 『Alone in the Dark』自体も、方向性や作風そのものは『バイオハザード』とは異なる形で展開していたが、4作目『Alone in the Dark The New Nightmare』ではかなり『バイオハザード』に近くなるなど、逆に本シリーズの影響が窺えるようになっていった(*29)。 そしてPS5/XSX/Winで発売されたリブート版『Alone in the Dark』では、逆に『バイオハザード』の『2』『3』のリメイク版である『RE 2』『RE 3』の要素が取り入れられていると公式インタビューで語られている。 ゲームシステムの根幹は前述の通り『Alone in the Dark』が先駆けているが、独特の恐怖演出やリアリティを追求したシビアな難易度といった点は、かつてカプコンからFCで発売されたホラーRPG『スウィートホーム』のエッセンスを継承・発展させたものである。 「エリア移動時に主観視点で扉が開く演出」「生存者の数によるマルチエンディング方式」「少ない手持ちアイテムをやりくりするゲーム性」など、様々な要素がこの作品から継承されている。 それどころか、発売前のトレーラームービーでは『スウィートホーム』のBGMが流用されていたりする(参照)。 本作のシステムを土台として、多くの類似したゲームシステムを持つ作品が生み出された。 『ディノクライシス』『デビルメイクライ』『鬼武者』などが例に挙がる。 また、クリーチャーとの戦闘や恐怖演出といった点では、『Parasite Eve II』『SILENT HILL』がその影響を受けている。 週刊少年マガジンにて、本作が完成するまでを負ったドキュメント漫画が掲載されていた。 ラスボス的に描かれたのが岡本吉起氏。言い得て妙である。 続編『2』の発売当時、本作のイベント進行で生死両方の展開があり得る人物(各主人公とそのパートナー)は全員生還した設定となったことから、「本作の黒幕も生死不明なので実は生きているのでは」という考察がされることもあった(*30)。 これはジルのパートナー生存ルートのみ、黒幕は目の前で死亡せず起爆装置を作動させに向かってからはイベントに登場しないことによるものだが、実は起爆装置の目の前に行くと死体があり、黒幕はどのルートでも死亡している。詳細はこの動画を参照。起爆装置の部屋はイベント進行のギミックを作動させた後はアイテム等も存在しないのでわざわざ向かう必要がなく、ここを見落とすプレイヤーが多かったことから生じた誤解であった(*31)。 後に黒幕は再登場するのだが、こういった経緯のため「最初から生存を見越していた」というより「設定変更により復活した」のが正しいだろう。 攻略本『公式パーフェクトガイド』(ファミ通編集)は、当時のクリーチャーやt-ウィルス、S.T.A.R.Sの設定も詳細に載せられた充実した内容で高い評価を受けている。 「t-ウィルスはクレイウィルスというウィルスの特定の型の変異種」という、後の始祖ウィルスに繋がる設定や、B.O.Wの狂気の製造法、S.T.A.R.Sの各隊員のポジションやロケットランチャーがヘリコプターに積まれていた理由などが細かく記載されている。後年の設定変更が行われた部分や細かい矛盾もあるが、資料的価値は高い。 攻略チャートを入れつつも「本作はノンフィクションである(=我々プレイヤーがいる現実世界であの事件が起きた)。事件後に発足した究明委員会が各種資料を整理した」という設定を前提にして資料を記載しており、解説の文体もそれに準じている。 なお、B.O.Wの解説に関しては委員会がアンブレラ社から押収した資料を元にしたと明記されている。『2』の開発当初はこれに則ってアンブレラが業務停止しているという設定になる予定だったが、開発をやり直した段階でシリーズを通じて暗躍する強敵としてアンブレラを再設定するにあたり、無かったことにされた設定の1つである(結局『4』時点で壊滅してしまうのだが)。 紙媒体の入手は困難になりつつあるが、ディレクターズカット版は現在でもkindleの電子版で読むことが可能である。 本作のみタイトル表記が単語ごとにスペースで区切られた『BIO HAZARD (バイオ ハザード)』という表記になっている。 『2』以降は英語・日本語表記共にスペースが入らなくなった。 『バイオハザード』シリーズ20周年、『天才バカボン』が翌年に50周年記念として、2016年10月25日にiOS/Android用アプリでコラボゲーム『バカハザ ~少年バカボン × バイオハザード~』が配信された。 ちなみに、パパではなくバカボンが主役(*32)である。なお、タイトルでネット検索すると実況動画のネタバレサムネがトップに表示されるので要注意。 その独特の操作性によって起こる、本シリーズならではの味のある動きをイジった「バイオコップ」なるコントが『感じるジャッカル - SENSITIVE JACKAL』という深夜のコント番組で繰り広げられたことがある。 本作のクリスの様な格好をした秘密兵器バイオコップが開発した博士とともに事件現場に駆けつけ、武器を構えたりやめたりを繰り返したり(*33)、壁際を擦る様に走ったり、突然物を動かすアクションを見せたりする等、経験者からするとニヤリと出来る内容であった。 なお、事件は解決しないで終了する。好評だったのか「バイオコップ2」も作られたりしていた。ちなみに、「2」の方はクレア(の様な人?)も出演して、初期の『バイオハザード』シリーズの会話シーンを再現した様なことも行っていた。 発売前の逸話 思わぬヒットとなった本作だが、『Vジャンプ』においては発売前から妙に注目されていたのではと思える描写がいくつか存在する。当時行われていた「Vジャンプフェスティバル(通称:Vフェス)」には各メーカーの新作を1本ずつ紹介していくというコーナーがあったのだが、そのコーナーにおいて『Vジャンプ』読者の年齢層からするとびっくりするくらいホラーな作品である本作がカプコンの新作代表として選ばれていた(*34)等。発売後も攻略記事を載せる等かなりの入れ込み様だったのではとうかがえる。 その中に各クリーチャーに有効な武器をクリスが紹介していくという攻略記事が存在していたのだが、ゾンビに有効な武器はナイフと紹介されていた。クリスによると「動きが遅いからナイフでも簡単に倒せちまう」ということだったが、ナイフで攻撃するにはゾンビに接近する必要がある。 ゾンビに近づくのは反撃を受ける可能性が大幅に上がるためハッキリ言って危険極まりない。上述のキャンセルを使った戦い方なら問題無いのかもしれないが、当然そんなテクニックを掲載しているわけでもなかった。この記事を鵜呑みにしてゾンビの餌食となった少年プレイヤーは決して少なくはなかったのではないだろうかと思われる。 他にも該当記事にはケルベロスやプラント42に有効な武器としてショットガンが挙げられている等も存在。ケルベロスが複数で襲って来る場所なら分からなくも無いが、両者ともベレッタで充分対処可能なレベルである。 もちろんそれなりに慣れと弾薬が必要になるが、余程攻撃を外しまくっていたり無駄撃ちしていなければ問題のない量が確保出来ているはずである。特にプラント42は上述の様に攻撃を無効化することもある上、対決前に探索に行くことになる部屋にベレッタの弾薬もそれなりの量が置かれている。 慣れていない人や初心者に向けてということだったのかもしれないが、それだったらベレッタでの戦い方を記事にしてくれればいいのにと思わずにはいられない。これでショットガンの弾薬を消費させられてしまったプレイヤーも何人かいることだろう。一応参考になる攻略記事も書かれてはいたが被害者も少なくなさそうである。 初版以降の作品について バイオハザード(セガサターン版) 対応機種 セガサターン 開発元 ネクステック 発売日 1997年7月25日 定価 5,040円 判定 良作 概要(SS) 「SSはポリゴン表現能力が低く、移植は不可能」という開発サイドの発言はあったが発売された。 初回特典として、本作のプロローグに当たる小説、開発秘話、未公開資料などが掲載されたハードカバー本『BIO HAZARD -The True Story Behind BIO HAZARD-』が付属した。 PS版からの変更点 一部残虐描写の削除 PSに比べ規制が厳しかったため、OPの実写ムービーやCGムービーの残虐描写の一部がカットされている。 その一方、ゾンビの噛みつきを受けてゲームオーバーになった後に死人に鞭打つかのようにさらに食い漁るような描写が追加されていたりする。 死亡してからホワイトアウトしていくまでがPS版よりやや遅くなっている様で、特にプラント42に身体が真っ二つに引きちぎられるシーンは、よりハッキリと生々しく映される様になっている。 上述のゾンビに貪り喰われる描写もホワイトアウトまでが長くなったことによるものが大きいと思われる。PS版でもよく見ると死亡して画面が薄れゆく中、ゾンビがプレイヤーに喰らうために姿勢を低くしていく様子がうっすらと映し出されていた。 新規敵の追加 ハンターの亜種である「ティックス」が登場。またクリス編ではタイラントが2体登場。 コスチュームの追加 クリス、ジル共に一着ずつコスチュームが追加されている。 クリア後の特典として、SS版の目玉とも言える「バトルモード」が追加 クリス、ジルのどちらかを選択し、エリア内のすべての敵をせん滅しながら進む。舞台となるエリアはあらかじめ決められており、ステージをクリアすると即座に次のエリアへ移行するので自分の足で移動する必要はない。回復や弾薬などのリソースは要所要所のセーブ部屋のアイテムボックスに用意されたものしか利用できない。 スタート開始時点から時間経過が記録されており、すべてのエリアを制覇するまでにかかった時間が記録されるが、メニュー画面及びアイテムボックスを開いている最中も時間は経過していく。 後にシリーズ恒例となる特典ミニゲームの元祖とも言えるもので、本編で死亡した黒幕がゾンビ化して登場することが話題となった。上述の様にこの時点では後の作品の活躍(?)等は考えられていなかったのだろう。完全に死ぬ人扱い(+ゾンビ化)である。 評価点(SS) 移植に当たって追加要素が加えられている。 後の移植版に比べると微々たるものだが、PS版のプレイヤーでも違った楽しみを得られるよう配慮されている。 ゲームバランスやストーリー内容に大きな支障を与える変更や劣化はほぼないので、きちんと代替品として通用する程度の移植となっている。追加はあってもPS版から削除された要素はほぼ存在しない。 問題点(SS) グラフィック・ロード時間の変化 上記の通りSSはポリゴン表現能力が劣るため、グラフィックのクオリティは比較的低く、ロード時間もPS版に比べるとやや長い。 全体的にポリゴンは角ばって太ましく感じられ、影の処理もジャギーが目立つ。 テクスチャにも変更が入っているが、クリスが何とも言えないゴツい顔立ちになったり中庭地下のボス・ブラックタイガーがほぼ完全な真っ黒になったりと、見た目の印象が大きく異なるキャラも。 半透明の処理が使えなかったのか、煙などのPS版で半透明だったエフェクトは透過部分と不透明部分を交互に並べる疑似的な半透明表現を行っており、パッと見てもPS版より絵面が汚く感じられる。 同様の理由なのか、研究所地下のタイラント戦の舞台となる培養槽の部屋は部屋の中央にある培養槽が全て割れた状態になっている。 ムービーに関してはPS版のプリレンダムービーや実写映像をそのまま使っており、ほぼ変化はない。 スタッフロールで流れるプレイ映像もPS版の流用である。見比べると映像が大きく異なるのがわかるだろう。 劣化はしているが、露骨に「何が描写されているのかわからない」というレベルでの変化はないので、プレイに支障をきたすほどでもなく、気になるかどうかは人によるという程度のものと言っていい範疇ではある。 一部追加要素の微妙さ SS版オリジナルの敵「ティックス」は中庭地下に配置されるだけ、見た目もハンターが多少変更された程度で強さ的にも大差ないなど、存在意義が薄い。情報がないと中庭地下には色替えされたハンターが登場すると勘違いして終わってしまいかねないレベルである。加えて後の作品(リメイク版ですら)でも全く話題にされていない、非常にマイナーなクリーチャーであると言える。 クリス編では前述通りタイラントを2体倒さなければならないが、ここのタイラントはコルトパイソン3~4発で倒せる程度なのでPS版と同じ感覚で弾薬の管理がうまく行えていれば、さして苦戦はしない。情報の無い初見のPS版経験者だとビックリはするかもしれないが。 バトルモードの格差 バトルモードのスコアはかかった時間と残り体力、そして残りの弾薬から算出される(*35)。 そしてジルは「クリスの所持弾薬+グレネード各種6発」である。要はこの時点で弾薬関連のスコアで有利になってしまっているのだ。 グレネードを駆使すればほとんどの敵を数発で倒せるので結果的に他の武器や回復アイテムの負担が少なくなり易く、本編の体力の低さがデメリットになりにくい。 一方でクリスは上記の様に弾薬がジルより少ない上に本編同様にベレッタの威力が低く調整されている。その為に必然的にショットガンやマグナムに頼らなければならず、ますますスコアを稼ぎにくくなると言う悪循環に陥る。オマケにクリス専用武器の火炎放射器はバトルゲームでは登場しない(あっても役に立たなそうだが…)。 クリスの体力が高いと言うメリットはバトルゲームを解放(本編クリア)出来るプレイヤーだと恩恵を受けにくいのでますますジルが有利になっている。 結論を言ってしまうとバトルゲームで高スコアを狙うならジル一択となってしまっている。 クリスとジルでスコア集計が別になっていれば、まだクリスでプレイする意味があったと思われる惜しいところである。 追加要素の存在により、純粋なオリジナル版と同じ内容で楽しむことはできない。 ゲーム内容に与えた影響は微々たるものだが、公式でも問題視されたのか以降の移植版はオリジナルから追加要素のないモードと追加要素ありのモードとが別個に用意されることとなった。 総評(SS) 開発サイドの発言通りに一部の劣化は見られるが、オリジナルの代替品として成立する程度に抑えられている。 追加要素の存在で純粋な移植ではなくなってしまい、またその追加要素も微妙なものが散見されるなど惜しい部分もあるが、原作の魅力は十分維持しており、総合では間違いなく元と同じ良作である。 以降の移植版では本作の要素は反映されておらず、その点では希少な存在となっている。 有名作品の移植版ということもあり、比較的安価に購入出来る物なので、PS版のみの経験者で本移植作に触れたことがないという方であれば一度プレイしてみるのもまた一興かもしれない。 バイオハザード ディレクターズカット 対応機種 プレイステーション 発売日 1997年9月25日 定価 4,800円 配信 ゲームアーカイブス2006年11月22日/600円 判定 良作 概要(ディレクターズカット) 『2』の開発が最初からやり直しになったため、本作に新たな要素を加えて発売された作品。DISC2には『2』の体験版が収録されている。 主な追加要素 ビギナーモード 弾薬及びインクリボンの入手数が2倍・主人公の体力増加(クリスは約1.2倍/ジルは約1.5倍)・敵の能力と配置の変更などを施したモード。通常に比べ難易度は大きく下がっている。 アレンジモード 主人公達が新コスチュームで、主人公の体力減少(クリス・ジルともに約0.7倍)・敵の数の変更・カメラワークの変更・アイテム配置の変更・足の速いゾンビ(通称ハイパーゾンビ)の登場などを施したモード。通常に比べ難易度は大きく上がっている(*36)。 主人公の初期装備のベレッタが強化されており、一定確率でコルトパイソンと同威力のクリティカルが発生するようになった。 コルトパイソンの入手タイミングが洋館攻略の序盤とかなり早くなっている(*37)ため、寄宿舎から戻ってきたばかりでもハンターに対抗しやすくなっている。 しかし、コルトパイソンやグレネードなどの強力な武器の攻撃力が低下しており、通常版では一撃で倒せた敵も場合によっては倒せなくなっている。ハンターやキメラはもちろん、ケルベロスに至ってはコルトパイソンでも一撃では倒せない。とはいえ威力自体が高いことに変わりはなく、弾薬の配置数も増えている。 前述した難易度表記だが、アレンジモードでは記載されていない。これは「ジルでも難しくなっているから」とのことである。前述通り、オリジナルでもジルが簡単かと言われると微妙なのだが。 攻略本のインタビューでプロデューサー・ディレクターである三上真司氏は「難しくなったので、自分たちもプレイ時オリジナルであえて取らずに放置してたアイテムを探すようになった」「開発当初、館に戻ってきて一番近いセーブポイント前に「これぐらいハイテンションな方がいい」とハンターを三匹セットしたが、難しすぎてオリジナルのスタッフが誰もクリアできず、頭を冷やして一個減らした」とも回答している。 評価点(ディレクターズカット) 充実した追加要素によって間口が広がった。 原作ほぼそのままのオリジナルモードがあり、SS版と違いきちんとオリジナル版の完全移植が遊べる。 ビギナーモードの追加により、ゲームが苦手なプレイヤーでも幾分遊びやすくなった。 アレンジモードはオリジナル版の熟練プレイヤーでも歯ごたえを感じさせる内容であり、新鮮な気持ちでプレイできる。 またアレンジ版の隠し要素として、ベストエンドの特典が「無限コルトパイソン」に変更された。その名の通り無限に弾を撃てるコルトパイソンで、扱いやすさはロケットランチャーより圧倒的に上。 この変更により、アレンジ版では1周目からコスチュームチェンジが可能になっている。 定価が若干安めになった。 問題点(ディレクターズカット) オリジナル版のセーブデータの引継ぎは不可能(アレンジやビギナーはもちろん、オリジナルモードでも)。 隠し要素の開放には改めて攻略しなければならなくなった。 アレンジモードのある場所のマグナム弾(コルトパイソンの弾)の設置にバグがあり、上手く活用すれば無限にマグナム弾を入手できる。当然、終盤攻略が楽になるというかゲームバランスが完全に崩壊する(*38)。 総評(ディレクターズカット) GCでリメイクされるまでの初代『バイオハザード』の決定版と言える内容である。 今でいう完全版商法のような内容だが、オリジナル版のプレイヤーでも新たに楽しめる追加要素は好評で受け入れられた。 余談(ディレクターズカット) DISC2には『2』の体験版に加えて『ロックマンDASH』(開発初期の段階だったのか、「ロックマンNEO」名義)の体験版も収録されている。 海外版においてフランス版のみOPが無規制バージョンで収録されている。しかもPC版で採用されていたカラーでの収録となっている。 バイオハザード ディレクターズカット デュアルショックバージョン 対応機種 プレイステーション 発売日 1998年8月6日 定価 3,800円 判定 良作 概要(デュアルショック) 『DIRECTOR S CUT』のマイナーチェンジ版。 主な追加要素 基本的な内容はディレクターズカット版とほぼ同じだが、コントローラ振動機能が加わり、BGMも一新されている。新規BGMの作曲者は、後にゴーストライダー騒動を起こした佐村河内守氏となっている(*39)。 また『1』(無印版・ディレクターズカット版)及び『2』(無印版・デュアルショック版)の隠し武器、コスチュームチェンジなどのおまけ要素が最初から出現しているセーブデータや、オープニング エンディングムービーの日本語吹き替え映像と『バイオハザード1.5』の未公開シーンが収録された「コンプリートディスク」が付属している。 ちなみに、コンプリートディスクのDC版データはデュアルショック版でも使用可能である。 評価点(デュアルショック) 基本は変わらないが、振動機能の追加で一部演出に臨場感が出た。 定価がさらに安くなった。 賛否両論点(デュアルショック) 一新されたBGMは、本作が初のプレイヤーには問題なく受け入れられたが、DC版以前のプレイヤーからは特に賛否が激しい。 オリジナル版の評価が高いBGMも差し替えられてしまったのは特に不満意見が上がる。 ディレクターズカット版のパーフェクトガイドでは三上真司氏が「音楽だけは変えられなかったのが心残り」と語っているので、スタッフ的には肝入りの要素なのだろうが、元が好評だったものを差し替える以上どうしても不満意見は避けられなかっただろう。 元の曲に変更できる機能なども未搭載。後年のリメイク作『RE』シリーズでの一部はリメイク前の音楽や効果音に差し替える機能が実装されているが、本作の影響があるのだろうか。 敵の急襲時の曲やブラックタイガー戦の曲、研究所での黒幕との対峙BGMは「緊迫感がない」などの意見が多く、やや不評。 熱くアップテンポだったOP曲もオーケストラに差し替えられたことで、キャラ紹介ムービーがどうもミスマッチなものになっている。 一方で差し替え後も落ち着いたオルゴールのように見せかけて微妙に音程が乱れて不安を感じさせるセーブポイント、ピアノの旋律が謎めいた雰囲気を呼ぶ後半の洋館2F、ラスボスらしく壮大で派手なタイラント戦BGMなどは高評価を得ている。 ED曲『TEMPEST』も例外なくオーケストラ調で、オリジナル版の『夢で終らせない…』や差し替え後の『Still dawn』とは全く雰囲気の違う曲となっているが、次世代ハードに移行する頃からシリーズのED曲はその系統が多くなっていく(*40)為、ある意味では先駆けとも言える。 総評(デュアルショック) おおむねDC版と同内容。振動機能やBGM一新などでマンネリ打破を試みたと思われるが、基本的に変わりはなく「コンプリートディスクのおまけ」のように言われることもある不遇の作品。 振動機能との兼ね合いに加え、BGMの作曲者の一連の騒動からゲームアーカイブスでの配信は絶望的と見られるが、通常のDC版と比べてあえてこちらを選ぶ理由も薄いだろう。 バイオハザード デッドリーサイレンス 対応機種 ニンテンドーDS 発売日 2006年1月19日 定価 5,040円 レーティング CERO 18歳以上対象(*41) 廉価版 BestPrice!2007年1月25日/3,129円New BestPrice! 20002008年12月25日/2,100円 判定 良作 概要(DS) 2006年に発売されたDSへの移植。 ディレクターズカットを基準としており、SS版、DCアレンジモード、振動版に準拠した変更点は無い。 ほぼ完全移植で、一部バグは修正されたが裏ワザも含めてオリジナル版とほぼ同じ感覚で遊べる。 色々と印象深かった実写ムービーも収録され、BGMもオリジナル版(SS版、ディレクターズカット版)に戻った。 主な追加要素 Lボタンを押せばいつでも使えるナイフ(*42)、R+Bボタンによるリロード、↓+Bボタンによるクイックターンと言った、後のシリーズで搭載されたシステムを実装。 さらにメニュー画面の操作をタッチペンで行えるようになったり、上画面にマップが映るなどDSの特色を生かしたUIの改良も行われている。 ナイフはいつでも使えるようになった反面、多段ヒットしなくなったので火力が低下している。 武器の名称が変更。ベレッタがハンドガンに、コルトパイソンはマグナムリボルバーになった。 リメイク版準拠の変更点として、ハンドガンのテクスチャ(柄)がサムライエッジのものとなっている。 オリジナルとほぼ同様の「クラシックモード」と、様々な変更点を加えた「リバースモード」に加え、対戦・協力プレイができる「バトルモード」を搭載。 クラシックモードは裏技でイージーモード(入手弾数を2倍、敵の耐久力と攻撃力の減少)にすることが可能。 リバースモードではタッチペンを使った戦闘や謎解きがあり、敵の数がオリジナル版より多く、隠し要素が追加されている。 また、タッチスクリーンを使う「ナイフバトル」が追加されている。 特定地帯を通るとランダムで発生、斬る、突く、ゾンビの胃酸攻撃をマイクへの吹付けで跳ね返すなどタッチスクリーンの機能を生かした戦闘である。 本編ではアイテムがランダムで入手できたり、あるボスをこのバトルで倒す必要がある。またミニゲームでこのナイフバトルだけをプレイすることも可能。 リバースモードに限り、クリス、ジル、レベッカの3人に従来のバージョンには無かった新たなコスチュームが追加されている。 新コスチュームは忍者装束のクリス、ホットパンツのセクシーな制服のジル、チアリーダーのレベッカと言ったような、まだ大人しめだった『1』としては異例のはっちゃけた衣装になっている。 レベッカのチアリーダー衣装は後の『バイオハザード0 HDリマスター』でまさかの再登場を果たしている。 バトルモードでのみ、条件を達成することで、本編では死亡するS.T.A.R.S隊員のエンリコ、ケネス、リチャード、フォレストでプレイできる。 その他の変更・追加要素 ジル編の難易度表示はEASYからNORMALに変更された。 血の色を赤・緑の2種類から選べるようになった。 完全なお遊び要素だが、待機モーションに入った主人公の尻か胸(クリスは胸でなく頭)をタッチすると反応を示すようになっている。何やってんのカプコン。 スタッフロールにてゲーム映像が流れず、黒い画面の中スタッフ名などが流れる仕様になり、エンディング曲もリメイク版のエンディング曲となっている。 評価点(DS) キャラクターのグラフィックや各種モーションが手直しされ、自然さが増している(*43)。 データロードの高速化により、ドア開閉シーンや一部ムービーのスキップ機能が追加。プレイ時間をさらに短縮できるようになった。 UIをDS用に改良したことにより、快適性が向上している。 問題点(DS) 容量削減(*44)のために各所でその弊害が発生している。 洋館2階のBGMが1階でも、さらにはハンターが出現した後でも使われ続けている。 各種ムービーの画質が大きく劣化し、シーンによっては何が映っているのか判別しにくい。 実写ムービーは海外の規制版に日本語字幕を挿入したものとなっている。 元を知らなければ然程違和感も無いのだが、キャラ紹介が差し替えられているクリスは他のメンバーと比べて「動きが無い」「直前の逃走シーンが挿入される」など、取ってつけた感が否めなくなっている。 しかし、その一方でゲーム中には規制は無い。最初に遭遇するゾンビの振り向きシーンはノーカットで、プレイ中においても一部の死亡シーンにおける残虐描写もそのまま残っている。ハンターの首狩りも、プラント42の千切りも健在である。 改良されたUIだが、グレネードガンの弾の種類変更が相変わらず不可能、クラシックモードにもかかわらずパソコン操作にタッチペンを強制される等、気になる点もある。 リバースモードの謎解きには、無理やりDSの機能を使わされている感が否めない。 原作では普通に電気のスイッチを切るところがマイク機能で息を吹きかけて蝋燭を消すものになったり、寄宿舎地下でレバーを上げて水を抜くだけだった部分が突然毒水が噴出、タッチペン操作でバルブを閉めて対応する(*45)ものになるなど。 タッチペンで円を描く動作に若干癖があり、それを使う部分がやや難しい。前述の寄宿舎地下はその点も批判されている。 ソンビ振り解きの攻撃力。 ゾンビに捕まった際にスクリーンを連打することでもゾンビを振り解けるが、レバガチャと異なり攻撃判定がある。 このダメージが非常に高く、ゾンビの体力によっては一撃で倒すことも可能なため、回復アイテムに余裕がある状態であれば武器を使わずともゴリ押しで進める状況になってしまう。 総評(DS) オリジナル版の内容そのままに、全体的な遊びやすさは向上している。 DS機能を使う部分は若干調整が甘く見られるところがあるが、総合的には良質な移植と呼べる内容である。 その他に、Windows版も存在。オープニングムービーがカラーになっていたり、追加武器として4時間以内にクリアすることでクリス編では「ミニミ」、ジル編では「イングラム」というマシンガン系の武器が続編から先行して使用できる様になるのが大きな特徴であった。
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バイオハザード ワールドカード 発動コスト なし 維持コスト L1 破壊時 L1 セメタリー、フィールド上のカードの種族は全て「アンデッド」になる。 更新者 鴉乃 あらゆる場所のキャラクターカードの種族を変更してしまうカード。 種族限定のスペカを封じたり、「生徒」に見られるコンボを封殺したりする。 単体ではあまり役に立たなそうだが、【アンデッド】を組むと強力なカードに変化する。 寧ろ必須カードの1枚になるだろう。 コストでLPがどんどん削られるので短期決戦か、回復ギミックを用意するのが望ましい。